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合宿免許日記②-1 【打ち出した勇気と通わせた心】

朝5時起床。

支度をして教習所までのバスに乗る。
旅館に泊まっていた合宿生の多さに驚いた。
男9人ほどが乗り込んだ。窪塚(①-5より)以外初顔合わせ。

車内は話す空気では無かったが、隣に座ってきた男に思い切って話しかけた。

関東から来た鳥海くん(仮)。
話に食いついてくれて、途端に質問責めを受けた。
「どこから来たの?」「教習生活どう?」
興味の持ちようが嬉しかった。

次第に打ち解けていくのが分かった頃、何つ目かの質問。
鳥海:「そっちの大学は二回生になったら授業忙しい?」
自分: 「俺、大学四回生なんですよね」
鳥海: 「え、あ、ごめんなさい、タメ口使っちゃってました汗」

一瞬にして気まずい空気が流れた。

宿には当たり前に大学一回生しかいなかったのだろう。
自分の敬語も余計に紛らわしかったのかもしれない。

「お前4回生だったのかよ!」という車内の視線をひとしきり感じた後、すぐさま、鳥海に全然いいよという旨を伝えた。
鳥海は自然にタメ口に戻ってくれた。救われた。

それから2人で話していると、前に乗っていた3人組も会話に混ざってきた。
車内は大いに盛り上がった。

イヤホンをしないでいて、良かった。

ただ、鳥海も3人組も今日で卒業らしい。

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