No.166 第3のふるさと

 私の「ふるさと」は4つある. 第1は地元, 第2は京都, 第3は福岡, 第4は現在の住処. で, かなり久しぶりに「第3のふるさと」に何日か滞在している. 9年前に引っ越して以来, 2年前に1回, 4年前に1回, 5年前に1回戻ってきたが, いずれも日帰りしてしまったので, 昔馴染みの場所や人を巡る暇も無かったのである. それが今回は4日かけての滞在で, その間懐かしの場所や一巡りをしている. 

 第2のふるさとは今でも仕事やプライベートでしょっちゅう行っているので, 懐かしいという感覚が殆ど無い. だが, 第3のふるさとは行くとしても何年かに1度なので色々懐かしい感じがする. しかも今回はわざわざ泊りで色々回っているので流石に感慨も一入である. 

 場所にしても, 人にしても変わったものもある. 変わらないものもある. ただいずれにしても思うのは, なんというか

「やはりあの時代はいい時代だった」

ということである. ある意味高校時代(10代のあの頃にしかできなかった暮らし)と同様,

「20代のあの頃にしかできなかった暮らし」

だったとは思う(今やれと言われても恐らく色々ムリだと思う)が, それでも思い出補正とは別に, 自分にとってかけがえのない時代だったように思う. 

 そう思うと, また10年経った時に今が

「30代のあの頃にしかできなかった暮らし」

に思えるようになってくれていることを願うばかりである. 

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