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渋谷の柳瀬博一研究室

2022年4月13日(水) 10:05-11:00放送
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【パーソナリティ】
柳瀬博一さん(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)

【ゲスト】
沖田瑞穂さん(神話学者 大学非常勤講師)
https://twitter.com/amrtamanthana

(Web会議システムを使用したリモート収録でお送りしました)

4月は出会いの季節。今回は、みなさんに新しい出会いをもたらしてくださる方にご出演いただきました。
この度新潮選書から『すごい神話―現代人のための神話学53講―』を上梓された、神話学者の沖田瑞穂さんです。

この本はぜひ、一般の人に読んで欲しい、と柳瀬さん。
紹介されている世界中の様々な神話と日本のサブカルチャー、特に漫画やアニメ、ゲームが、とても近いことがよく分かるようになっているから、と言います。

そもそも神話学とは?神話とは?
実はこれが非常に難しい問いなのだそう。
そこでこの本では神話を定義せず、ひとつひとつの神話を読むことでそれが見えてくるように、という意図で書いたと沖田さんは言います。

そして番組では、本書の中から柳瀬さんが特に気になったいくつかの神話--インドネシアの「バナナ型」神話、世界を支える巨木の話、古エッダ神話...etc. を取り上げながら、
・それらの影響を受けた漫画のこと
・最近ライトノベル等で流行っている「転生」の本来の意味
・神話における蛇の位置付け
・世界中によく似た神話があるのはなぜか
・沖田さんのご専門、インドのマハーバーラタの話
等々、お話しいただきました。

神話は実はとても論理的。むしろ科学に近い、とお二人は話されます。
現代の矛盾がすでに描かれている事も。
本書をキッカケに、神話に触れてみてはいかがでしょうか。

📖沖田瑞穂 著『すごい神話―現代人のための神話学53講―』(新潮選書)
https://www.shinchosha.co.jp/book/603878/

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📖柳瀬さんの著書『国道16号線:「日本」を創った道』(新潮社)
https://www.shinchosha.co.jp/book/353771/

(note編集:清水)

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