パーソナリティー 小原信治（放送作家）
五島夕夏さん@goto_yuuka
岩崎夏海さん
大塚芙美恵さん

渋谷の絵本

飯塚定雄作「ウルトラマンをつくったひとたち」
ウルトラマンの作画技師　飯塚定雄さんが描いた、読者もスタジオ観覧をしているかのような一体感を感じる、ドキュメンタリー絵本　
名作は現場が面白い。色々な人が色々な仕事をして世の中が成り立っているんだと知る入口に立てる本でもあります。

マーガレット・ワイズ・ブラウン作　レナード・ワイズガード絵「きこえるきこえるなつのおと」
夏の牧場で聞こえる音を様々に取り上げ、音でドラマが展開されます。
冬は静か、夏はにぎやか、自然には実に豊かな命の音があふれています。子どもにとって明解な色使いでもあり、絵画としても美しくまとまっている、高度な作品です。

ニコラ・デイビス作　ローラ・カーリン絵「やくそく」
環境問題の棚で見つけた一冊
イギリスのイラストレーター　ローラ・カーリンさんの初作品
埃っぽくてぎすぎすした街で、ある日おばあさんの持っているかばんをひったくろうとした私に、「このかばんをお前にやるよ　ただしこれを植えてくれると約束してくれたらね」とおばあさんは言う。カバンの中身はどんぐり。　そこから私が変わっていく。どんぐりから世界が解決していく感じが絵本という表現にフィットした作品。
絵がグレートーンに深みがあり、徐々に色づいてく様子、　詩的な言葉のチョイスが素晴らしい。この本で小原さんも自身を振り返ります。「世界は変わっていないかもしれないけれど、身近にある豊かさに気づいた自分は変化し、今幸せであると、この本を読んで思い起こした。」出会えてよかったと思える一冊です。