時代

キラキラして見える あの夏の父さん

テレビの向こうの世界はまだ白黒で

タンクトップで 田んぼのあぜ道を一緒に走った

ピスタチオの緑が鮮やかねと ネットの声は言うけれど

僕らの少年時代はもっと良いはずさ

マゼンダのランドセルが 世に出たころ

僕らは山手線の中で ゆらゆらと揺れていた

植物の成長は早いからと 目をかけ 水をかけ

時には音楽もかけた

戦争が終わった後(のち) 人々は木に集まり

同志となり 時代を作った

オードリーヘップバーンが カラーになったらどうなっていただろう?

透明な水の流れのように

時代もまた 自然の流れに逆らわず作られていく


Fire yell

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?