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【Q&A】初心者におすすめのクロマチックハーモニカ

おはーもにか!ハーモニカVtuberの紫吹真雪です。
今回はいただいた質問(初心者におすすめのクロマチックハーモニカ)についてご紹介します。

私紫吹真雪は、Jpopやアニソンを主に演奏していて、独学から入門で、いまオンライン授業でハーモニカの先生の話も聞いています。紫吹の個人的な経験に基づいて見解を述べていきます。
さまざまな意見もあると思いますが、ぜひ一つの参考にお選びください。

初心者におすすめの/最初の一本のハーモニカ

まず個人的に初心者へ一番推しのモデル:
SUZUKI楽器 SCX-64 です

重視したポイント
・価格:中等レベルよりやや安い
・音域:16穴
・吹きやすさ:非常に吹きやすい
・手入れ/メンテナンスの難易度:低い
初心者から上級者まで長く使える一本です。

ここから、それぞれのポイントについて詳しく述べていきます。
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後ほど話に出てきますので、
私の最初の一本のモデルはこちら
SUZUKI G-48 12穴 3オクターブ

現在一番使っているモデルは
SUZUKI シリウスS-64C 16穴 4オクターブ

★価格について:安いクロマチックハーモニカではだめでしょうか?

初心者にとって一番ネックなのは購入する値段だと思います。
「ハーモニカだから、数千円で始められるだろう...」と思っている人も少ながらずいらっしゃると思います。

実際アマ〇ンなどで、安価なクロマチックハーモニカ(2,000円程度)も販売されています。

私は安価なハーモニカで始めることおすすめしません。
理由としては
吹き心地が悪く、音色もやすっぽいので、ハーモニカ演奏の楽しみが減るからです。
②安いハーモニカの多くは気密性が悪く、演奏すると変な癖がついてしまう可能性が大きいからです。力を入れすぎたり、息の使い方が荒れたりします。

例えば、
子供向けの2,000円ぐらいのおもちゃピアノを想像していただけれと思います。

たしかに安価である程度鍵盤の配列などを覚えることができますが、
「ピアノいいな...よし!趣味で始めよう!」と思って、
おもちゃピアノを選ぶ選択肢はないかと思います。

私も、2,000円のクロマチックハーモニカに手を出した事はあります。

私自身最初の一本は、前述通りG-48(当時3万円程度)というモデルでした。
G-48の作りが今メインで使用しているS-64C(約6万円)のモデルに近い、かなりしっかりとした作りです。

そこで、
サイズがもっと小さく、軽くて持ち運びやすい予備のハーモニカが欲しいと考え、2,000円で10穴クロマチックハーモニカに手を出しました。

その結果、届いた当日試し吹きをしたきり、手にしたことはなかったです。
音質・音色の悪さ、
移動する際に唇の感触の粗さ、
吹きごたえの悪さ、
そして明らかに息がリード(音を出す部分)に届く前にマウスピース(唇に触れるパーツ)から漏れていくこと感じ、いつも以上に無駄に力を入れる必要がありました。
いまや、配信中に「安いハーモニカおすすめしない!」の説明用に使っております。
オンライン配信でマイクを通して聞いてもやはり音色の悪化がわかるようです。

他にも、安いハーモニカ配列が違ったり、音が出ない・極端に出にくい穴があったりすることがありました。
何より、これでハーモニカを始めていたら、私はクロマチックハーモニカを好きにならなかったと思います。

故に、ほかのハーモニカを購入する前提で、(この分のお金がほぼ無駄になる前提で)購入しても良いかもしれません。と思います。

ハーモニカの先生されている方の意見も…

わかります!

それでも3万円近くかかる紫吹の最推し(SCX-64)が高いと思う方は、1-2万円のモデル(後述)からスタートしても良いかもしれません。
でも1-2万かかったら…より長く、幅広く使える3万円で良い…と個人的に思いました。

★音域について:「3オクターブあれば十分です」→少なくとも14穴がおすすめです!どうせなら16がベスト!

市販のクロマチックハーモニカは主に (10穴)、12穴、14穴、16穴のモデルに分かれます。
クロマチックハーモニカの構造で、一つの穴に「吹きor吸い」×「レバーありorなし」で4音出せます。4つの穴で一つのオクターブになります。
1オクターブは俗に言う「ドレミファソラシド」までです。(クロマチックハーモニカなので、半音・黒鍵の音も出せます)

なので
12穴=3オクターブ
14穴=3.5オクターブ
16穴=4オクターブ
になります。
(※厳密的にいうと、それぞれ最高音にさらに「ド♯」と「レ」を出せます。
+2音ですが、ここは説明しやすいように省きます。)

3オクターブ(12穴)あればほとんどの曲のメロディ部分をカバーすることはできます。
一部ボカロ曲を除く、歌ものは3オクターブの音域があればほとんどカバーできます。

主なクロマチック楽器の音域で言うと
バイオリンは3.5オクターブ
フルートは3オクターブ
アルトサックスは約3オクターブ
クラリネットは約4オクターブ
(各楽器のモデルによっても異なります、間違いもあるかもしれません)

(出典:サウンドハウス様

こうしても見ると、
3オクターブあれば、ほとんどの事はできます。

だからこそ
20cmぐらいでコンパクトで持ち運べる楽器で半音含め、4オクターブ出せることかなりお得だと思います!!!

場所を選ばず、どこでも、いつでも、だれでも演奏できる楽器だから、狭い音域をわざわざ選ぶのはもったいないと思います。

実際12穴と比較する際のメリット:

①無理して高音部で鳴らす必要性がありません!

3オクターブを選ぶと、ほとんどの曲は高音部で演奏しないといけません。
(12穴クロマチックハーモニカは、標準ドより3オクターブ上の音を鳴らせます)
実音でいうと、人の声より一オクターブ高い音で演奏している状態です。
全部高音ですと、聞き取りづらかったり、人によって耳障りと感じたりします。
歌と同じ音域で演奏することが可能で、演奏しやすい音域が選択肢として上がります。

②演奏の幅が広がります!

オクターブを切り替えすることでで、演奏に表情を付けることは可能です。
しっとり行きたいところに低音、盛り上げたいところに高音の使い分けができます。
たとえば、1番と2番ほとんど同じメロディの曲でも、一番は低音で、二番は高音で演奏することで差別化することができたり、ラスサビの最後の音だけオクターブ上げて演奏するなどことできます。
(クロマチックハーモニカプロ奏者は、二番でアドリブアレンジなされる方も多いです。)

③「ここの低音の「シ」が欲しい!!」場面が多いです!

演奏する曲のキーによっても変わりますが、Gより下キー(C-F♯)は低い「シ」もしくは「シ♭」の登場率非常に高いです。(経験談)
私は高音大好きマンで、綺麗な高音を出すことが好きでしたが、演奏してみて「ここさえあれば、低い音でも吹けるのに!」と思うことが非常に多く、結局G-48(3オクターブ)を手放し、いまのS-64(4オクターブ)に乗り換えました。
やはり少なくとも14穴がおすすめです!
(14穴は標準ドより3オクターブ上+標準ドより半オクターブ下のソまで出せます)

④クロマチックハーモニカの低音はほんとに気持ちいいです。

クロマチックハーモニカの低音の響きは不思議で、クセになります。
16穴の音域は4オクターブです(標準ドより3オクターブ上+標準ドより1オクターブ)
最低音を演奏する時、厚みや深みがある音の振動が手に伝わって、その感触がたまらないです!!!ぜひ体験してほしいです。

14穴と16穴について

上述の理由により、14穴以上は強くおすすめで、
特に予算かなりきつくなければ、16穴が良いでしょう。
14穴と16穴の価格は大きく離れておらず
14穴にできることは16穴はすべてできるが16穴にできること14穴はできません。
さらに16穴は4個の穴がセットになっているため、初心者にとってまとまって音の位置記憶しやすいです。

上述理由より、16穴モデルのSCX-64をおすすめしています。

追記:表記について

モデル名にある数字は、音の数を表しています。
48→12穴
56→14穴
64→16穴 
これは前述、一つの穴は4音出せることから、12穴×4音=64で表記しています。

上記のルールに則らず、穴の数もしくは独自のルールでナンバリングされているモデルもあります。
何も数字入ってないものは12穴が多いので、購入する前に詳細ページをご確認ください。

★吹きやすさについて:吹きやすい!!

数多くなモデルの中からSCXを初心者におすすめしている理由の一つとして吹きやすさ&軽さが上げられます。
SCXのボディは樹脂でできており、ほかのモデルと比較して軽いです。
音が鳴るまでの抵抗感が少なく、初心者も慣れやすいです。

音は、軽やかで、明るめな音になっており、ポップスに似合いますね。

★手入れ・メンテナンスしやすさについて

クロマチックハーモニカの2大メーカー

日本のSUZUKIとドイツのHOHNER(ホーナー)があります
※他にもメーカーいますが、メジャーの二つ上げさせていただきます。

私は個人的にSUZUKI信者です。
理由としては①ホーナーの台形のマウスピース(口に触れる部分)に慣れませんでした。
②ホーナーのハーモニカがややクセがあって細かい問題が起きやすかったり、メンテナンスしづらいと感じましたから。

もちろん、ホーナーの音のほうが温かみがある、響きがよい、爆発力があるなど良い点もたくさんあります。

だれかが言ってた言葉:
SUZUKIは技術でハーモニカを作っています。
ホーナーは情でハーモニカを作っています。
(※原文と異なるかもしれません)
私はとても共感できます。

どちらの良さもあり、どちらもおすすめできる素晴らしいメーカーさんで、
あとは好みの問題かもしれません

初心者にとっての一つの問題は、

メンテナンスのしやすさ

SUZUKI楽器のハーモニカの方がメンテナンスしやすく設定されたり、(下板がないなど)構造がシンプルです。
またネジが緩むや特定なリードが壊れやすいなど初期不良も少ないです。
(近年はどこのメーカーもバージョンアップしており、似たようなケースが減っていますが)

上記の理由から、改めて
私の一推し SUZUKIさんのSCX-64、現在24,000円ぐらいです。

構造がしっかりしており、16穴で4オクターブの広い音域、持ち運びやすさ、吹きやすさ、メンテナンスしやすさ満点の初心者にとっての最強モデル。

デメリットを上げますと…ボディ(見た目)に指紋がつきやすく、反射しやすいので、汚れやすいところが惜しいですね。

他の代替案:

基本的に最初の一本ということで、手だししやすい価格の物でご紹介します。

■HOHNER Discovery-48 12穴 販売価格:16,000円
ホーナー社の入門モデル 
(ちゃんとしたクロマチックハーモニカの中で)最安モデル

■ホーナー280 16穴 販売価格:26,000円程度
クロマチックハーモニカといえばこのモデル、定番です。

■SUZUKI G-48(W) 12穴 販売価格:37,000円程度
見た目綺麗で、音色も素敵、人と違うハーモニカを持ちたい方におすすめです。

■HOHNER CX-12 (Jazz)12穴 販売価格  34,000円(Jazz)
こちらも見た目が独特なハーモニカで、ボタンが押しやすく、音が鳴るまでの抵抗が少なく、吹きやすいモデルだと感じました。

SEYDEL社のハーモニカも最近評判上がっていますが、私は試したことないので、今回は紹介対象外とさせていただきます。

その他:中古のハーモニカについて

私も、いろんなクロマチックハーモニカの特性を知りたいという意味で、コレクションでいろんなモデルを集めております。
中古の商品には手を出したこともあります。
結論からいうとかなり当たりはずれが激しいです。

実際ある程度消耗品なので、ちょっとでも使用感あれば、やめたほうが良いでしょう。
衛生面の心配もありますね。

ただ廃盤モデルの中で、人気モデルもあります(ホーナー 旧Super64Xなど)
こういった商品は中古に手を出すしかないかもしれません…

他の方の意見もぜひご参考に

以上が紫吹真雪の意見になります。
ほかにもプロの方や、販売担当者の方のさまざまな意見を聞きながら、ご自身のやりたい音楽に合わせて、お選びください。

最後に


たくさん書かせていただきましたが、
絶対譲れない内容としては最初にお話した、
安価な物を買わず、
しっかりしたメーカーの物を購入すること

他はおすすめや好みで変わりますが、これだけは絶対に従って欲しいです。

個人的なおすすめは谷口楽器さんのオンラインショップです(PR案件ではございません)
各ハーモニカモデルの詳細紹介、仕様、評価一番詳しく紹介されていて、かつよくある質問についてもまとめてあります。
(メーカーよりもわかりやすかったりします…w)
いまでも勉強になります。

東京御茶ノ水にある実店舗はハーモニカ好きな方にとっての聖地と言っても過言ではない、東京住まいの方はぜひ直接店舗に行って店員さんにおすすめを聞いても良いかもしれません。

読んでくださいましてありがとうございました。
皆様のご意見や質問いただければ、このページ修繕、追記いたします。

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