「書く習慣」1ヶ月チャレンジ18日目:自分が好きだと思うタイプの人
プールサイドに行くと、お腹を抱えて笑い転げている人たちがいた。
フィリピンのセブ島で、ホテルに隣接したプールでの出来事だった。
10人以上の団体で、性別も年齢もまちまちだったから、おそらく親戚一同で遊びにきていたのだと思う。大きめのラジカセからは陽気な音楽がジャカジャカ流れている。
謎のゲームだった。
ルールはよくわからないが、1人の女性が笛をくわえリズムに合わせながら、手を上下左右に振る。
これに合わせて参加者は決められた動作を行う。異なる動きをすると負けになるらしい。おかしな動きをする人が出る度に、音楽が止められてみんなで爆笑をする。「この動きは一体何だ!?」と言わんばかりに、その動作を真似してお腹を抱えている。これが20分近く続いた。
いい年をした大人たちが、笛ひとつで、ここまで笑えるのか。
言葉はわからないが、どこかの下手なドラマを見ているよりも100倍面白い!
持ち込んだ食べ物をつまみながら、おしゃべりも止まらない。おそらくは、たいした話はしていないのだろう。でもみんな笑顔で楽しそう。
次に椅子取りゲームならぬ、サンダル取りゲームを始めた。
誰かのくたびれた適当なサンダルを真ん中に置き、音楽に合わせて踊り始める。その踊りがとにかくうまい。世界の中心は私と言わんばかりの、自分の世界に入っている。
ここで、さっきの女性がにわかに笛を鳴らす。一斉にサンダルを奪い合う。押し合いへしあいしながら、サンダルがあっちいったりこっちいったりして、最終的に勝負は決まる。ここでも大爆笑。
なんて素敵過ぎる人たち。気づいたら私も仲間に入れてもらい、ご飯やお菓子もたっぷり盛りつけてもらい、まるで親戚の一員になれたような錯覚を覚えた。
この前の日、セブ島についたばかりの私たちは、飛行機の預け荷物が手元に届かずに困り果てていたところだったが、そんなことはどうでもよくなるくらいに楽しい気持ちを分けてもらった。
ご機嫌な人は、人を幸せにしてくれる強い力を持っている。
セブ島はご機嫌な人が多く、親切にしてもらった。初めて子どもを連れていった海外旅行だったが、子ども達は大満足。海外旅行が好きになったと言っていた。
セブの人たちを見習い、常に大爆笑!とはいかないまでも、上機嫌でいられるような日々を送れたらいいなと思って過ごしている。