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【シンプルで強い】ルギア環境のアルセウスジュラルドンの考え方【全文無料】

こんにちは。シビレ(@shibihacchan)と申します。以前noteにロストアビス環境におけるアルセウスジュラルドンのデッキ構築案に関する記事を投稿しましたが、今回はパラダイムトリガー環境(海外ではSilver Tempestに対応したカードプール)におけるアルセウスジュラルドンのデッキ構築に関して記事を書いていきたいと思います。

ちなみに、先週末(12/3-4)にドイツのシュトゥットガルトで行われた欧州リージョナル大会でBO3・9ラウンドを6勝3敗(22ゲーム14勝8敗)でチャンピオンシップポイントを獲得、Day2進出まであと一歩に迫ったデッキリストなので、今回はちょっとだけ自信を持っての紹介です。といっても、書いてあることは至極当たり前のことばかりなので、上級者の方には物足りない内容かもしれません。また、後半は自分の備忘録も兼ねた対戦メモになってます。

アルセウスジュラルドンを使うようになったきっかけや初動の再現性の確率等については前回の記事で触れていますので、お時間と興味のある方は↓のリンクに飛んでください。

環境考察

はじめに今回のリージョナル直前の環境について少し触れておきたいと思います。簡潔に言うと、圧倒的ルギア環境でした。
シュトゥットガルトリージョナルの前週に南米のインターナショナルチャンピオンシップ(LAIC)が行われたのですが、優勝したのは日本でも有名なTord Reklev選手のルギアでした。更にベスト8にルギアが6、上位100名のうち半分以上がルギアという1強っぷりです。それに続くのがロストゾーンボックス(LZB)、ミュウ、ロストギラティナ、パルキア(キュレム)、レジバレット、クワガノンレジエレキ、といった感じです。
(参考:https://limitlesstcg.com/tournaments/340/decklists

ということで、今回のデッキ構築においてまず意識したのはルギア、次いで上記のデッキ+ルギアに比較的強いとされていたゾロアークバレットあたりを念頭に置いています。アルジュラ以外のデッキは圧倒的に練度が足りないので、そもそも採用デッキ候補に入っていません!

(以下余談)
蓋を開けてみれば、シュトゥットガルト、同日に行われたブリスベン、トロントのリージョナルは全てルギア以外が優勝するという、めちゃくちゃメタが回った結果になりましたね!環境って面白いです。ちなみにアルジュラはトロントで準優勝しています。この準優勝のChristian LaBellaって方、8月の世界大会でもアルジュラで配信卓に出てた人なので、生粋のアルジュラ使いですね。憧れます…
(余談終わり)

デッキリスト(パラダイムトリガー環境)

こちらが実際にシュトゥットガルトに出場したデッキです。突飛なカードは入っていないので今更説明は必要ないかもしれませんが、次項で一部カードの採用・不採用理由を書いていきます。

デッキコード:ngPnnQ-zxMeQ4-HHLQLg

採用カード

ポケモン(11枚)

<アルセウスV-VSTAR:4枚-2枚>
アルセウススタートしたいのでVは4枚(3枚だとマリガンの可能性も高まり、ルギア側の初動が強くなるので個人的には4枚推奨)。対ルギアにおいては極力VMAX2体立てて戦いたいので、2体目の必要性が薄いVSTARは2枚にしてあります。

<ジュラルドンV-VMAX:2枚-3枚>
アルセウススタートしたいのでジュラルドンVは最低限の2枚。VMAXはマスタードを使って立てることやあくの塔のコストにもなるため3枚採用。

グッズ(20枚)

<ビッグパラソル:2枚>
ルギア環境のアルジュラには絶対に必要だと思うのがパラソル2枚採用。海外の上位入賞デッキを見ると、ルギアのアルジュラ対策はロストスイーパー1枚で済ませていることが多いので、パラソル2枚で詰ませることが可能なケースが結構あります。

<おおきなおまもり:1枚>
アルセウスVSTARに付けることでルギアにベルトかスイーパーを強要できるため強力なカード。他にもベルト無しレジロックを耐えられるようになるなど、使いどころは多いです。

<トレッキングシューズ:3枚>
初動の安定性を高めてくれ、山の圧縮にも使える便利カード。初手にアルセウスVやエネルギーが無くても、このカードがあればワンチャン繋がります。ルギアやミュウ相手だと1ターンの遅れが即負けに繋がるので、助けられた場面も多いです。

<エネくじ:1枚>
13.8枚目のエネルギー、4.5枚目のダブルターボくらいの感覚で入れているカードです。ルギア相手で後攻を取った場合、後1でトリニティチャージできるかどうかでかなり勝率が変わってくるので、少しでもダブルターボに触る確率を上げたいと思い採用しました。ルギア相手の場合、ジュラルドンの2体目を手貼りで育てるケースもあるので、ピン刺しでも結構働きます。

<ポケモンいれかえ:2枚>
ジュラルドンスタートした場合に必要なので入れ替え札は絶対2枚以上入れたいですが、3枚目は持て余すことも多いので最低限の2枚。あなぬけと1-1採用とかもありだと思いますが、明確にあなぬけを使いたい場面がマタドガスくらいしか思いつかず、そのマタドガスも4枚採用のボスで解決できるので、安定性を考えていれかえ2枚にしています。

サポート(12枚)

<ボスの指令:4枚>
対ルギアにおいてはどれだけ早く裏のアーケオスを倒せるかが勝負なので、ボスは最大枚数の採用。LZB、レジ、ゾロアークなどの非Vデッキに対して
も、ロストシティとの組み合わせによりかなり強くなります。

<マスタードいちげきの型:1枚>
こちらも対ルギアにおける必須カード。使うのが難しいとか言っている場合じゃありません。

<博士の研究-マリィ‐セレナ:2枚-3枚-1枚>
ドローサポートは上記の構成。セレナは何となく入れましたが、Vポケモンを呼びたい状況があまりないので、アクロマやマリィ、博士に変えた方が強いような気がします。ポケギア3.0のピン刺しもありかもですね。

スタジアム(4枚)

<ロストシティ‐あくの塔:2枚-2枚>
アルジュラは頂への雪道に非常に弱いデッキなので、相手のスタジアムを剥がせるカードは4枚以上採用したいというのが個人的な考えです。
特に雪道を3~4枚採用していることが多いレジはもはやアルジュラにとって脅威であり、対レジで有利に働くロストシティの採用を決めました。レジ以外の非Vデッキに対しても、アタッカーの使い回しを許さないことでかなり有利に立ち回れるようになります。1枚だと使いたい時に使えない、3枚以上だと持て余すことが多いので、2枚採用。
残りの枠は結晶の洞窟とも迷ったんですが、現環境においてはデッキをどんどん掘って引きたいカードを引きにいく動きが強いと思ったので、少ない枚数ながらあくの塔を採用。あくの塔3枚のスタジアム5枚構成も考えようによってはありかも。

エネルギー(13枚)

<ダブルターボ‐基本闘-基本鋼:4枚-3枚-6枚>
アルジュラにおける黄金比ですね。サイド落ち確認では必ず基本エネルギーの枚数を確認するようにしましょう。

その他採用候補だったカード

<カリンの信念>
対ギラティナや対パルキアでは逆転に必要な重要カードですが、現環境ではシェアを落としており対戦する確率は低いと思ったので不採用。好きなカードなんですけどね。

<こだわりベルト>
ルギア以外のポケモンV・VSTARが減って非Vが増えている環境においては無用の長物となりがちで、かつおまもりやパラソルの方が優先度高いと考えたため不採用。

<とりつかい>
スターバースでダブルターボとポケモンいれかえを持ってくる動きが弱いと常々考えていたので、いれかえしながらドローできるカードとしてピン刺しを考えましたが、そもそもVSTARを引くためにサポート権を切っているケースも多いので不採用。

各対面の立ち回り

アルジュラの強みはそのシンプルさにあると思うので細かい説明は不要かもしれませんが、一応各対面で意識していたことを書いていきます。
サイド落ち確認は
①ジュラV-VMAXライン(一応VSTARも)
②闘-鋼エネ
③おまもり・パラソル・つりざお・キバナ・マスタード(対面によってはキズぐすりといれかえ)
の順番で3周で確認するようにしていました。

対ルギア

やることは単純です。とにかく早くジュラルドンVMAXにパラソルを付けて、ボスでアーケオス/イベルタルを狩ることです。相手のベンチにアーケオスが2体いる場合、一瞬でイベルタルの準備が整うので、パラソルは引き次第VMAXに付けるようにしましょう。こちらが後攻の場合は後1トリニティチャージを狙いつつ、マリィで相手の事故をお祈りしますが、基本的には先2でアルセウスが倒される前提で行動します。BO3の場合、2・3戦目である程度相手のデッキ構成が分かっている場合がありますが、もし雪道無し・スイーパー1枚構成の相手なら、無理やりパラソル付きVMAX2体を立てて詰み盤面を目指すのもありです。

対ミュウ

ミュウは正直苦手です。雪道と封印石が入った最近のミュウはマジできついです。後1/先2でアルセウスを落とされることを見越して1ターン目にアルセウスを2体置き、2ターン目にキバナも絡めながらトリニティノヴァを撃ってVMAXで頑張りましょう。メロエッタが入っていない場合は、先攻の時はアルセウス1体でOKです。

対レジ

最近のレジは2ターン目から攻撃してきます。アルセウスにはおまもり、ジュラルドンにはパラソルをしっかり貼り、ロストシティとボスでレジロックあたりを集中的に狙ってロスト送りにするのが理想です。ベルト付きのギガスも優先して潰すようにしましょう。

対LZB

基本的にはロストシティでアタッカーをロスト送りにしつつ、キズぐすりをしっかり2回使いたいです。ヤミラミはパラソルでもケアできるので、ロスト送りにする優先度はかがやくリザードン>その他大ダメージを出せるアタッカー>ウッウ>ヤミラミといった感じでしょうか。レックウザが入っている場合はVMAXがワンパンされないよう蓄積ダメージに注意。ザシアンの場合はギリギリまでVMAXに進化させずVSTAR主体で戦います。カイオーガの場合は特にやまびこケアをしっかり。終盤にマリィを撃つと相手のプランをめちゃくちゃにできるので、手元に置いておきましょう。※かたきうちザマゼンタは海外のカードプールには未実装です

対ゾロアークバレット

ロストシティがあれば、ヒスイウィンディ型以外は割と優位に戦えます。VMAX対策ポケモン(グラエナやヒスイゾロアーク)を優先的にロストに送り、あとはゾロア・ゾロアークを優先して狙います。こちらがサイド5枚取るまでに4枚サイドを取られると負けなので、サイドを取れないターンが無いよう頑張りましょう。

対キュレム

不利ではありますが、鋼エネ4枚のガトリングスラッグでキュレムVMAXをワンパンできることは覚えておきましょう。そこに勝機があります。

対ロストギラティナ

きついです。おまもりとパラソルで頑張りましょう。

対クワガノン

基本的にアルジュラはグッズロックに強いです。クワガノンレジエレキなどのメロンを使うデッキは後1でマリィを使われることが無いので、1ターン目にアルセウスVSTARを手元に持ってきておくようにしましょう。エネが付いていないジュラをバトル場に縛られると辛いので、なるべく1ターン目にアルセウスを前に出しておきたいです。

対コントロール・LO

最近脚光を浴びているコントロールデッキ、私も全てのパターンを把握しているわけではないですが、基本的にはアルセウスとジュラルドンを1体ずつ立てて戦うのが正解だと思っています。ポイントは以下。
・先攻の場合、基本エネルギーから付け始める(はかいのさけび、うねりの扇ケア)
・トリニティチャージ/ノヴァでは、アルセウスに1枚余計に鋼エネを付けておく(ダブルターボを剥がされても次のターンに行動できる)
・スターバースはできるだけ温存
・行けるところまで進化前のジュラVで戦うのもあり(混乱対策)
・つりざお、マリィ、いれかえ、スタジアム、エネ(特に基本闘)はできるだけ手札に抱えておく(LO、エネ破壊、ガラル鉱山、おうえんYホーン対策)
・ミルタンクにはキョダイフンサイ。ミュウツーV-Unionにもキョダイフンサイで攻撃に移る隙を与えない
・ヨクバリスはマジで怖いのでさっさと倒す

これはとっておきの秘密ですが、ミュウツーV-Unionなどの無限回復デッキに対しては、相手の手札と山札の合計枚数が4枚になった瞬間を狙ってマリィを撃つことでLOさせて勝つことができます

当日のマッチング

思いのほか長くなりましたが、最後に当日の対戦結果を書いて終わります。
Round 1 ミュウVMAX 負け ○××
2、3ゲーム目、恐ろしいほどデッキが回らずVSTARが一度も立たず負け。

Round 2 ルギア 負け ×○×
コイントス負けて後攻2回。3ゲーム目相手がスイーパー引いたら負け、引かなかったらこちらの勝ちというところまで追いつめるも博士でスイーパー引かれて負け。

Round 3 アルセウスジュラルドン 勝ち ○○
お相手があまり上手ではなかったので順当勝ち。

Round 4 LZB(ヤミラミカビゴンかがやくリザードン) 勝ち ○○
2ゲームとも1ターン立ち上げが遅れたものの、ロストシティが相手のアタッカーを尽くロストゾーンに送り、パラソルもうまく機能して勝ち。

Round 5 ミュウVMAX 負け ××
相手は恐らくフュージョンエネ無しの雪道クロススイッチャー採用型。相手が上手く、ほとんど場を整えられずにスイッチャーでいいようにかき回され負け。ミュウは苦手意識が強くて戦う前に気持ちで負けてる気がする…

Round 6 ルギア 勝ち ○×○
3ゲーム目が個人的なターニングポイントだったので詳しく書きます。3ゲーム目先攻でジュラスタート、手札にアルセウスが無かったので終わったかと思ったものの、トレッキングシューズから何とか現物を引いて合格点の初動。後1マリィを食らって手元にクイボ2・キズぐすり・パラソルでまたも終わったかと思いきや、トップでマスタードを引いてVMAX降臨→その後のドローでVSTARに繋がりなんとかパラソル付きのジュラVとエネ付きのジュラVMAXが1体ずつ立つ。しかしその後アルセウス→パラソル無しVMAXがイベルタルに倒され、エネが間に合ってないパラソル付きVMAXがバトル場へ。相手がスイーパー引くかこちらが鋼エネを引くかの勝負になるも、2ターン目で山に1枚しか残っていない鋼エネをトップで引き、ボスでイベルタルを呼んで相手投了。激熱でした。

Round 7 ルギア 勝ち ○○
勢いに乗りルギアに連勝。2ゲーム目は後1マスタード+トリニティチャージが決まり、2ターン目にパラソル付きジュラルドンVMAXが2体完成、更にイベルタルをボスで取って完封勝ち。

Round 8 クワガノンレジエレキ 勝ち ○○
相手は火力がそこまで高くないので、しっかりグッズロックケアしつつ進化前のレジエレキを狩っていき勝ち。最後はレジエレキVのライトニングウォールをキョダイフンサイで貫通してフィニッシュ。相手のプレーがゆっくりで3ゲーム目の時間が足りなさそうだったので、2ゲームで勝ち切れてよかった。

Round 9 ルギア 勝ち ○×○
先攻を取ってデッキがしっかり回り、何とか勝利してチャンピオンシップポイント獲得。3ゲーム目は相手がスイーパーを使った後に2枚目のパラソルを貼りなおして勝ちが確定したので、パラソル2枚採用がしっかり生きた結果になりました。

最後に

2回目なので短めに終わらせるつもりが、前回より長い記事になってしまいました…それくらいアルジュラに思い入れができたということですね。このデッキでCP獲得という結果を残せて本当に良かったです。

今回の大会を通じて知り合いも増え、リージョナルで上位入賞するようなトッププレーヤーの方々ともお話する機会があったのですが、上位の人ほどしっかり環境を考えて割り切りができたデッキを組んでいるなという印象を受けました。ある人は完全にアルジュラを切ってスイーパーを採用せず、博士やアーケオスを増やして安定性とルギアミラーでの強さに振り切っているとのことでしたが、確かにシェア30%越えのルギアとせいぜい4%程度のアルジュラであれば、ルギア対策を厚くする方を優先するよなぁと思います。逆に言うとアルジュラ側にはそこに勝機が生まれますね。

残り少ない現行レギュレーション、アルジュラの更なる躍進を祈念しております。もし質問やコメント、アドバイス等があれば、twitter(@shibihacchan)までいただければと思います。それではさようなら。


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