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団地エリアマネジメント〜ひばりが丘団地〜

エリアマネジメントについてご存知でしょうか?
エリアマネジメントとは「民間が主体となって、まちづくりや地域経営を積極的に行おう」という取組みです。
昨今、コミュニティの希薄化により、相互で助け合うことが減ってきているため、こういった取組みが徐々に増えてきています。

今回、ご紹介するのは団地でのエリアマネジメントの取組みです。元来、団地では自治会が主となって地域の活動をしていましたが、自治会員の高齢化や若い担い手がいないといった事から活動が縮小している傾向があります。
こういった課題からひばりが丘団地では、団地の建替えを契機に団地エリアでのエリアマネジメントに着手しました。

ひばりが丘団地は東京都西東京市と東久留米市の両市にまたがり位置する、1959年にできた大規模団地です。建物の老朽化などを背景に1999年に建替えに着手しました。
建替えによって生み出された敷地には、従来からあった保育園等の公共施設や商業施設の建替え、民間事業者による分譲住宅等が建設されました。
建替え後の2014年に、団地オーナーのUR都市機構、分譲住宅デベロッパー4者が主体となって、エリアマネジメント組織「一般社団法人まちにわ ひばりが丘」を設立しています。

建替え後のひばりが丘パークヒルズ

UR都市機構は既存のテラスハウス118号棟を活動拠点として提供、デベロッパー4者はエリマネ組織への負担金の拠出、分譲住宅への入居者は月額300 円のエリアマネジメント会費を負担するといった形で役割分担をしています。

活動拠点「ひばりテラス118」は、UR都市機構から提供されたテラスハウス118号棟を改修して完成しました。エリマネ組織が活動する事務所としての機能だけではなく、地域の方々が気軽に利用できるコミュニティセンターとなっています。

ひばりテラス118

1階にはカフェ「COMMA,COFFEE」があります。
こちらの名物は、絵本から飛び出してきたような「カステラパンケーキ」です。フワフワのカステラパンケーキにバターがたっぷりのっていて、シロップをかけて食べると最高です!

入口すぐには、ハンドメイド雑貨が販売されているレンタルボックス「HACO NIWA」があります。
42名の作家さん達がアクセサリーなどのオリジナルグッズを販売しています。
入口から少し奥に入っていくと、小さなフラワーショップ「風葉花」があります。
色とりどりのお花や鉢もの、ドライフラワーがそろっています。

カステラパンケーキ
フラワーショップ

その他、登録制のレンタルスペースや、住民サークルにより運営している共同菜園、展示会などができるギャラリーがあったりと「ひばりテラス118」は、多様な活動ができる拠点となっています。

エリマネ活動としては、2~3カ月に1回の頻度でマルシェを住民が中心となって開催してきており、2020年には住民主体のエリマネ組織となりました。
2021年にはマルシェやフリーマーケット、屋外の遊び場などを設けた「STAY HIBARI(ステイひばり)」というイベントを実施し、地域の輪を広げる活動を進めていっています。

マルシェ

自宅近くにふらっと寄れるカフェがあり、土日にはマルシェが開いていたら、素敵な生活が送れそうですね。
昨今、自宅でも職場・学校でもない場所「サードプレイス」の必要性が問われている中で、住民が主体となったエリアマネジメントは今後増えてきていきそうです。
今後、エリアマネジメントがどのような形で広まっていくか楽しみですね!

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