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テーマパーク化した競馬場〜東京競馬場〜

皆様は競馬場には行かれますか?
競馬場=おじさんの遊び場ってイメージが強いですが、JRAの経営努力により最近は若い世代も増えてきています。
今回は東京競馬場の歴史に触れつつ、テーマパーク化した東京競馬場の新たな取り組みについても紹介します。

まずは東京競馬場の成り立ちについて触れていきます。東京競馬場の前身にあたるのが、1907年に創設された目黒競馬場です。多い日には3千人に近い観客が詰めかけるなど、東京競馬の本拠地として競馬の発展に貢献していきました。
しかし、周辺の都市化が進み地価が高騰すると、借地が大部分だった目黒競馬場は借地料の増加に加え、施設拡張の余地がなかったため、移転に至りました。

目黒競馬場

こうした流れを受け、運営局は海外視察を実施し、オーストラリアのウォーウィック競馬場をモデルとして設計を開始しました。
そして、数十ヶ所の候補地がありましたが、熱心な誘致活動もあり府中が東京競馬場の土地に選定されます。
目黒競馬場の敷地の約4倍、約24万坪にも及ぶ広大な土地です。

こうした経緯があり、1933年11月に東京競馬場が開幕されました。
当時から2つのスタンドがあり、1号館は地上4階建て、2号館は地上3階建てでした。また、1号館の中央部には7階建ての装飾塔があり、東京競馬場のシンボルとして親しまれていました。
その後、様々な変遷を経て、1993年に竣工した「メモリアルスタンド」と2007年にグランドオープンした「フジビュースタンド」に生まれ変わり、現在に至っています。

メモリアルスタンド
フジビュースタンド

ここからは東京競馬場のおすすめスポットについて紹介していきます!
メモリアルスタンドは全体的に昔ながらの雰囲気のお店が多く、レトロなメニューを楽しみたい方におすすめです。
地下1階がフードコートのようになっており、昔ながらの立ち食いスタイルです。
1番人気はハロンボウのカツカレーです!カレーは1から手づくりしており、懐かしく優しい味わいです。

懐かしの雰囲気
ハロンボウのカツカレー

フジビュースタンドは対照的に現代感あふれるスポーツスタンドとなっています。
飲食店、グッズショップ、UMAJOスポットなど多くの施設がフジビュースタンドに集結しています。
かなりの数の飲食店がありますが、名物なのが2階にある耕一路のモカソフトです。コーヒー専門店だけあって、珈琲のほろ苦さとコクがしっかり伝わるソフトクリームです。

スタイリッシュな内観
耕一路のモカソフト

最近の競馬場で特徴的なのが、女性をターゲットにした「UMAJO」プロジェクトです。
2012年度から始まったプロジェクトで、UMAJOグッズの製作やUMAJOスポットの設置などをしています。
UMAJOスポットは女性専用の無料のリラックススペースです。無料のワンドリンクサービス、オリジナルスイーツ販売など飲食を楽しみながらゆったりできます。
また、JRAの女性職員「UMAJOコンシェルジュ」が常駐しているため、競馬に関する相談も可能です。
こうした取組みが実を結び、女性ファンが徐々に増えてきています。

UMAJOスポット
UMAJOグッズ

コースの内側にある内馬上には、親子で遊べる「キッズガーデン」がリニューアルオープンしました。
大型すべり台やアスレチック、ブランコなど体をつかって遊べる、子どもが大好きな遊具がずらりと揃っているので親子にぴったりです!
遊具だけでなく、グルメエリアや投票所もあるので、子どもの遊びを見守りながらご飯を食べたり、レース観戦ができます。

キッズガーデン

このように現在の競馬場は老若男女が楽しめるテーマパーク化が進んでいます。
昔ながらの雰囲気を楽しみたい人は「メモリアルスタンド」、女性は「UMAJOスポット」、子連れ家族は「キッズガーデン」など属性毎の居場所があるのも良い点です。
こういった取り組みのおかげでたくさんの若い世代を取り込めています。
せっかくなので今度のお休み、皆様も競馬場に出かけてみてはいかがでしょうか?

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