ゼネコンは恥を知るべき/大山ハッピーロード商店街を壊す再開発とタワマン
今日も国会の「論戦」で岸田首相は、「GDPでドイツに抜かれて4位になるが、産業育成をどう考えているか」という質問にも、「どうして国連の停戦要請決議に棄権したのか」という質問にも、高校生の音読練習レベルの読み上げで済ませていた。
それで頭に来ていたのに東京新聞特報面で、板橋区の大山ハッピーロード商店街再開発問題が取り上げられていて、さらに怒りが加速した。防災のために環状道路を整備するだけだったはずが、ゼネコン2社が入り込んできて二カ所が再開発地区となり、商業施設とタワマンが建つことになったのだ。
どこもかしこも商業施設とタワマンばかり。そういうビジネスモデルができてしまったため、止めることができない。この流れは限界まで続くでしょう。限界を超えても、次の収益源が見つかるまで続くかも。
最近、亀有に住んでいる知人に会ったら、駅前にタワマンができて価格が2億円だと話していました。立石とか錦糸町とか、高層とは無
縁なのが魅力の地域文化が、どんどん破壊されていく。
かつて祖母が大山商店街に住んでいたため、私には馴染みのある場所なのだ。さらに大山銀座という映画館があって、そこでたくさんの映画を観た。
洋画は日比谷の映画街に行ったが、日本映画、特に「東洋のディズニー」を目指して旗揚げした東映動画の長編アニメを、大山銀座で観たのである。
『白蛇伝』に始まって『少年猿飛佐助』『西遊記』『安寿と厨子王丸』『わんぱく王子の大蛇退治』など、全て観た。特に好きだったのが『わんわん忠臣蔵』だ。あれは名作! 今観ても全然古くない(DVDも持っている)
犬が46匹の仲間と、母親の仇を取るために討ち入りをするなんて、本当に素晴らしい発想である。最後のアクションシーンは大迫力。ダークダックスが歌った主題歌がまた良くて。「進め進めや、尻尾を上げて♪」
・・・・という私の美しい思い出が、欲にまみれた市場原理によって跡形もなく潰されるなんて(号泣) ゼネコンよ、恥を知れ!
名作『わんわん忠臣蔵』の予告編はここで観られる。一見の価値あり! 親の仇である虎はキラーという名前だし、「正義の四十七匹」という表現といい、本当に面白い。最初に広告が流れるかも知れないが、すぐ終わる。
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