仮想通貨投資と株式投資の違いって何?初心者向けに【5つ】のポイントを解説
こんにちは。ルピナス暗号資産ナビゲーターのshibaです。
投資という言葉を耳にすることが増えてきた昨今、そもそも何に投資すればいいのかわからないという人も多いと思います。昔からよく聞かれるのは株式や債券、不動産、金・銀などの貴金属ですよね。
ただ、ここ10年ほどでビットコインや仮想通貨という言葉もよく聞きます。投資する前にこれらの違いを知っておきましょう。
ということで、今回は仮想通貨投資と株式投資の違いを整理してみました。
この記事は、暗号資産(=仮想通貨)投資コミュニティ、ルピナスの投資講座の内容に基づき書いています。
暗号資産の投資からWeb3.0、ブロックチェーンのことなど、暗号資産を取り巻く情勢について解説しています。その目的は暗号資産投資のリスクヘッジであり、より小さなストレスで最大の利益を得ることです。
私自身もこの記事を書きながら勉強している身で、この記事を読んでくださるあなたと共に学んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
以下のテレグラム公式チャンネルでは、暗号資産に関する時事や情勢の変化、投資で勝つマインドセットなどを無料配信しています。仮想通貨への投資はなぜリスクだと言われているのでしょうか?ぜひ友だち追加して確かめてみてください。
また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。
※本記事では、仮想通貨、暗号通貨、暗号資産などの用語が登場しますが、これらは基本的に同じ意味です。
1.仮想通貨投資と株式投資の違い【5つのポイント】
仮想通貨投資と株式投資の違いをざっくりとですが比較してみたいと思います。
今回比較するのは次の5つのポイントです。
歴史と時価総額
ボラティリティ(価格変動の幅)
インカムゲイン
取引方法と保管方法
法整備や税率
まだ投資を始めていない、投資したことがないという方にとっては、どうしてこれらの視点を重視するのかよくわからないと思いますので、これらのポイントを押さえておく理由も一緒に説明していきたいと思います。
今の時点では、ざっくりと「全体を俯瞰的にとらえる視点が重要」とだけ頭に入れておいてください。
■歴史と時価総額
時価総額というのは、仮想通貨や株式の価格に総量を乗じた総額です。
仮想通貨の総量は発行枚数ですし、株式の総量は発行株式数ということになります。
現在、仮想通貨は2万種類以上あると言われています。一方株式はというと、取引所に上場している企業だけ見れば4.5万社程度です。
ここで上場というのは、仮想通貨や株式が取引所で売買可能な状態になることです。
仮想通貨で言えばCoincheckやbitflyerですし、株式で言えば東京証券取引所がこれに当たります。
株式の最初の発行は、1553年のロシア会社と言われています。その後1603年に設立された東インド会社の方が歴史の授業などではよく取り上げられるので記憶に残っているかもしれません。
株式市場の歴史は1600年前後から始まったと覚えておけばよいと思います。
一方仮想通貨はどうでしょうか。2008年のサトシ・ナカモトの論文でビットコインの構想が発表され、2009年に取引が開始されましたので、仮想通貨の歴史はまだ10数年ということになります。
時価総額でみると、仮想通貨市場が1兆ドル前後であり、株式市場は100兆ドルを超えています。2オーダーの開きがありますね。
この時価総額は、そのまま市場の知名度であり、取引額の大きさ、安定性(価格変動の大きさ)などにつながっていきます。
■ボラティリティ(価格変動の幅)
仮想通貨市場は、株式市場と比較してボラティリティ(価格変動の幅)が大きいです。
その要因は、市場規模(時価総額)と値幅制限の有無です。
先に説明したように、仮想通貨市場の方が時価総額が小さく、ある程度大きな額の取引が発生すると値動きに直(じか)に影響を及ぼします。
簡単な例を挙げると、以下のようなイメージになります。
時価総額100万円の市場で10万円の取引をした場合:10%の影響
時価総額1億円の市場で10万円の取引をした場合:0.1%の影響
株式市場は、時価総額が大きいため少々の取引では大幅な値動きに直結しないのです。
また、株式市場にはストップ高、ストップ安という値幅の制限があります。1日の取引での値動きの幅は、上下20~30%程度に抑えられるというルールです。
仮想通貨市場にはこのルールがまだありません。そのため、数倍~数十倍の上下変動があることも珍しくありません。
特に投資初心者の方が仮想通貨に投資する場合には、このボラティリティの大きさについて理解しておく必要がありますね。
最初は欲をかかず、少額投資から始めるというのが投資で成功するコツではないでしょうか。
■インカムゲイン
投資で利益を得る方法は、キャピタルゲインとインカムゲインの2種類があります。
キャピタルゲインは、投資した仮想通貨や株式の価格変動後に売却して得る差額による利益(プラスマイナスに関わらず)です。
例:100円で購入した仮想通貨を200円で売ると、100円の利益が得られます
一方インカムゲインは、投資した仮想通貨や株式を所有することで得られる利益です。これは、トレードなどしなくても(手間をかけなくても)入ってくる収入であり、不労所得と言えます。
仮想通貨のインカムゲインとしては、ステーキングが挙げられます。ステーキングができるのはコンセンサスアルゴリズムにPoS(Proof of Stake、プルーフ・オブ・ステーク)を採用している通貨が基本ですが、CEX(Centralized EXchange、中央集権的な取引所)などでステーキングサービスをしているところがあり、PoSに限らずステーキングできる通貨もたくさんあります。
ステーキングやPoSについては、下記の記事で解説していますので、併せてご一読ください。
ステーキング報酬の利率は通貨によって様々で、年利3~5%のものもあれば100%以上という通貨もあります。
年利が高い通貨は、高いインフレーションを起こすため価格の下落リスクがありますので、一概に年利が高ければよいというものでもありません。
ステーキングでは、やっぱり別の通貨に投資しようと思い資金を引き上げたくても一定のロック期間が生じることがあります。ロックされている期間にも価格は変動しますので、よく考えてステーキングすることをお勧めします。
仮想通貨であれば、そもそもどんなプロジェクトなのか、他に誰が投資しているのかなど、背景を調べてからステーキングすることが大切です。
一方株式投資のインカムゲインはというと、配当です。
企業が上げた利益からいくらかが投資家に分配されます。株式の配当は5%未満であることが多く、2~3%程度の企業が多いです。また、配当を出していない企業もあります。
投資額が多くなればなるほど、インカムゲインは不労所得として機能します。短期トレードでキャピタルゲインを狙うよりも安全に資産を拡大していくことができるので、投資余力が十分にあるという方は、インカムゲインを投資リターンの中核に据えた戦略をとるのも一考ではないでしょうか。
■取引方法と保管方法
仮想通貨の取引は、国内であればCoincheckやBitflyer、GMOコインなどの取引所があり、海外であればMEXCやCoinlist、OKXなどがあります。
取引所については、下記の記事で解説していますので、詳しくはこちらをご参照ください。
そして仮想通貨では、保管方法についてよくよく注意しておくことが必要です。
仮想通貨の保管場所はウォレットと呼ばれます。このウォレットは、取引所で作ることもできますし、自分のPCローカルに作ることもできます。
使いやすさと安全性がトレードオフとなっていますので、自分にあったウォレットで管理するのがよいのですが、各ウォレットのリスクは十分認識しておく必要があります。
ウォレットの種類や注意点などは下記の記事でまとめてありますので併せてご覧ください。
一方株式の取引は、証券会社を通して行います。主な証券会社としては、楽天証券やマネックス証券、SBI証券などがあり、最近はスマホなど手元の操作で売買できるのが特徴です。
株式の取引記録や保管は、そのまま証券会社で管理してもらうことが一般的ですね。
昔は紙の証券があり手元で保管していた時代もありましたが、今はもっぱら電子データでの管理となっています。
仮想通貨との最大の違いは、保証の有無です。次に説明する法整備の状況が大きく異なるため、仮想通貨の保管には自己責任が伴いますが、株式の保管はある程度証券会社任せでも大丈夫と言えます。
■法整備や税率
先に説明しましたが、株式市場には400年以上の歴史があり、法規制についても成熟しています。
例えば、普段ユーザーは証券会社に株式を保管していますが、万一証券会社がハッキングされたり倒産したりした場合でも、私達ユーザーの資産は保護されるように法律で定められています。
(ここでは法律の名称などの詳細は割愛させていただきます)
一方仮想通貨市場はどうでしょうか。まだ10数年の歴史しかないこともあり、この保証体制、法整備は完全とは言えません。
取引所に預けていた資産がハッキングによって喪失したり、ウォレットの秘密鍵が知らず知らずのうちに流出して他者に資金を盗まれたりしても、基本的には保証はしてもらえないと認識しておいた方がよいでしょう。
そして気になるのが、税率ではないでしょうか。
せっかく利益を上げることができても、税金でいくら納めなければいけないのか、投資家としてはとても気になるところです。
税率の違いは以下のとおりです。
よく、仮想通貨の利益は雑所得扱いだから半分は税金でとられる、という説明を聞きますが、実際には1800万円以上の利益を上げなければ税率50%とはなりません。
大事なことは、仮想通貨でも株式でも売買する度に利益が発生しますので、税金を申告する必要があるということです。
株式投資の場合は、証券会社が計算してくれる特定口座がありますが、仮想通貨の場合はそのような仕組みがまだありませんので自分で計算して申告する必要があります。
仮想通貨投資に詳しい税理士さんを探してもよいでしょう。
2.仮想通貨投資と株式投資の違いの総括
上で説明した仮想通貨投資と株式投資の違いをまとめると以下のとおりです。
これは、どちらが良い悪いかを判断するものではなく、自分の今後の目標に合わせてどちらが合っているのか、あるいはどの程度の比率で分散投資をするのかを決めていただくための判断材料として使っていただければと思います。
どちらの市場に投資するにしても、勉強は必要になります。
仮想通貨については、私のNote記事やルピナスのホームページ、テレグラム公式チャンネルで受け取る情報などを参考にしていただけると思います。
これから仮想通貨投資を始めたいという方は、ぜひ一緒に勉強していきましょう。
まとめ
今回の記事では、仮想通貨投資と株式投資の違いをご紹介してきました。
最後に簡潔にまとめてこの記事を終わりたいと思います。
■今回の記事のポイント
仮想通貨市場のボラティリティ(価格変動)が大きいのは、時価総額の違いや値幅制限のルールの違いなどが影響している
仮想通貨市場では、値幅制限がないことや資金の保管に自己責任が伴うことなど、リスクが大きい分、ボラティリティの大きさによる大きな利益を見込むこともできる
仮想通貨投資でもステーキングによるインカムゲインを得ることが可能である
この記事では、できるだけ初心者の方にわかりやすく書いているつもりですが、よくわからないところなどコメントいただければ別の記事で補足していきたいと思います。
以下のテレグラム公式チャンネルでは、暗号資産に関する時事や情勢の変化、投資で勝つマインドセットなどを無料配信しています。仮想通貨への投資はなぜリスクだと言われているのでしょうか?ぜひ友だち追加して確かめてみてください。
また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。
以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。