ひとひらの ハギレ
この息苦しい世の中
視界が狭くなる
「心が死んでる」
あちこちから立ちのぼる
臭気
誰に向けて飛ばしたのか
槍
そこここに
残骸
自分の呼吸で
自分が獣だったことを
思い起こす
生きている
まだ
こんなごまかしの絵筆
やり直しのきく生き方
ぬるっとしたペン先
偽り
偽りをよろ媚び
ミエナイ存在を恐れ詫びる
何にごまスッテンノ?
何に怯えてんのか
わかんない わかってる
この薄い ひとひらの ハギレを捨て
解き放て 光を
雲を 破って 突き進む 強い光を
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