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エアコンのフィルター掃除からエネルギーを考える

今日はエアコンのフィルターを掃除しました。フィルターを掃除するとエアコンの効きが良くなること、フィルターの埃のカビ発生を予防することなど、健康面にプラスに働きます。また環境省によると、2週間に一度フィルターの掃除をすることで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減になるとされています。そう省エネにつながりますので、地球のために、将来の世代のために、そしてこれから迎える酷暑対策、自分のためにもエアコンのフィルターを掃除しましょう。

ところでエネルギーと言えば、先日青森県六ヶ所村の六ケ所原燃PRセンターを見学した。あらかじめ断っておくが、私自身は原子力発電に反対派のため、本記事もその方面の意見となります。

原子力発電で驚いたことは、ウラン燃料(天然ウランから六化ウランに転換・濃縮したもの)は4年間燃え続けるのだそうだ。そして使用済み核燃料の約96%がリサイクル可能であること。まさに準国産エネルギーと呼べる代物だろう。

ネガティブな情報として、使用済み核燃料はリサイクルの前に冷やさないといけない。この冷却期間がなんと15年以上!まぁ15年間安全に寝かせたのち、取り出して再処理工場にてウラン酸化物製品やウラン・プルトニウム混合酸化物製品に生まれ変わるので、約20年サイクルでウラン・プルトニウムは準国産資源となるようです。とすれば現在稼働中の原発は20~30年使っているわけで、発電量における原発の割合が変わらない場合、人口が減少していく我が国ではもう十分なウラン・プルトニウムは確保できているのだろうか?

その他、放射性廃棄物の問題がある。作業で発生したコンクリート殻や手袋、フィルターなどは低レベル放射性廃棄物として貯蔵庫で保管(たしか4年程度)されたのち、放射性レベルに応じて4mの盛土(深さ4m)~70m以上の深さに埋設され、その後約300年間モニタリングされる。300年!!江戸時代より長くモニタリングするんですね、すごい。

そして皆様ご存知の高レベル放射性廃棄物は、貯蔵管理センターにて30~50年貯蔵されたのち、地下300mに埋設されます。30年~50年!!実に人間の寿命の半分を貯蔵管理センターで保管するわけで、その後地下300mに地層処分され、何百年かわかりませんがモニタリングをするんでしょう。また諸外国の地層処分の取り組み紹介パネルを見ても、操業予定の年次は上から修正されているし、処分方法も含め再検討されている処分地もあるなかで、果たして日本での処分地は見つかるのでしょうか?

なぜ地層処分に?という問いに「将来の世代にまで管理の負担を負わせてしまうから、人間の管理を必要としない①地層処分②宇宙処分③海洋底処分④氷床処分のうち地層処分を選択した」と書いてあります。「将来の世代にまで管理の負担を背負わせてしまうだと?だったら300年もモニタリングが必要な低レベル放射性廃棄物が出るような選択するなよ!さらに高レベル放射性廃棄物もあるだと!!だれがその発電方法を選択したんだ!だれがその処分を見届ける責任があるんだ!」と腹が立つ一方、「とはいえ、電気の安定供給の恩恵を受けて育ってしまった自分は清廉潔白に否定することはできまい・・・」と思う自分もいます。エネルギー問題ってそれほど根深い。

だからこそ、いま自分ができることとして、どんなエネルギーを選択したらいいのか?を深く考えることが必要だと思います。エアコンのフィルターを掃除しながらでも、エレベーターじゃなく階段を選択したときでも、電車やバスを利用した時でも、ふとエネルギーのことを考えるような人が増えることを願って、一筆したためさせていただきます。

なお、六ケ所村では原子力発電関連施設以外にも、石油火力関係、風力や太陽光の自然エネルギー関連施設も充実しています(来訪2週間前までに要予約、なお現在は他県からの訪問は不可)。興味のある方は自分自身の問題として是非一度足をお運びください。

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