47都道府県の食の持続可能性を考える

都市と農村部の連携を考えるにあたり、ふと横浜市の人口を支えるだけの耕作面積が神奈川県には残されているのか気になったので、ついでに全都道府県分調べてみた。

計算方法はシンプルに 一人当たりに必要な耕作地の面積 に 人口 をかけ、実際の耕作地を比較した。

A:一人当たりに必要な耕作地の面積は1400平米(0.14 ha) 有限会社イーズのHPの記事から引用 https://www.es-inc.jp/library/mailnews/2005/libnews_id001735.html

B:人口と実際の耕作可能面積は農林水産省の統計情報から引用した。http://www.machimura.maff.go.jp/machi/map/map1.html

結果を下図に示す。

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結果を見るに、我が国では人口に見合う食糧を自国で生産することが難しいことがよくわかる。北関東3県で生産する食糧で東京都市園を賄うプランも破綻している。

もちろん日本製品の輸出で得た外貨を基に食糧の輸入を行えばいいのだけれど、基幹となる製造業が衰退しつつある今、観光立国に外貨獲得の生命線を預けていいのか?

私たちは何でお金を稼ぎ、どうやって食糧を獲得するのか?これもまた持続可能な発展に必要な議論だと思う。一次産業の危機はIoT化で乗り切れるものだけではなさそうだ。

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