見出し画像

【洋画】ディア・ハンター(1978)

監督:マイケル・チミノ
出演者:ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・カザール、ジョン・サヴェージ、メリル・ストリープなど
上映時間:3時間

来週から日本に一時帰国するのですが、その際にトランジットでベトナム・ホーチミン市で乗り換えがあり、ちょこっと観光しようと考えています。
なのでベトナムの歴史を少しでも勉強しておきたいと思い、ベトナム戦争を題材にした名作「ディア・ハンター」を鑑賞しました。ほんと単純な男です。

舞台はペンシルバニア州のピッツバーグ。パイレーツの本拠地ですね!メインキャストはみなロシア系移民で、結婚式が執り行われる教会もロシア正教です。ロシア正教の教会は以前エジプトに行った際にも見たことがあったので、これこれ!と思いました。

序盤は田舎町の製鉄所で働く、ごく一般的な男たちのシーンが描かれているのですが、この中にベトナム戦争への出兵者が3人。3人の壮行会での最後の夜、しんみりとした音楽が流れる中全員物思いにふけるのですが、そのシーンの直後から急転直下でベトナム戦争のシーンへ。ここの切り替えの激しさよ。平和な田舎暮らしと、戦場の残酷さの対比が際立つ演出です。

これはやっぱり有名なシーンだそうですが、ロシアンルーレットはしびれましたね。ヒリヒリします。

これも最後まで見るとわかるのですが、本当にストーリーに無駄がない。どこかのシーンも必ず何かにつながっています。特に対比での見せ方と伏線回収は見事だなと。映画名になっている「鹿狩り」も非常に重要なポイントになっています。インド映画ではありえない脚本の完成度の高さ。さすがハリウッド。

キャストも豪華です。デニーロもさることながら、ジョン・カザールなども重要な役割を果たしていました。
ジョン・カザールのことは勉強不足で知らなかったのですが、ずっとどこかで観たことがあると思っていました。調べたらなんと「ゴッドファーザー」コルレオーネ家の次男坊、フレド・コルレオーネ役の人!どうりで!!!

ちなみに彼はこの映画が遺作とのこと。全部で5作しか出演していないんですね。ただそれが全てアカデミー賞にノミネートされているんですけど。

ベトナム戦争に関する知識が薄いがゆえに、あまり入ってこない部分もありました。これを見終わった後、わからないところを調べまくりました。ある程度確立した知識が身についてからもう一度見ると、感じ方も変わってきそうです。しかし名作には違いなしです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?