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【洋画】エリン・ブロコビッチ(2000)

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカートなど
上映時間:2時間10分

ジュリア・ロバーツ主演「エリン・ブロコビッチ」鑑賞しました。現在読んでいる「感情から書く脚本術」で、例題としてよく取り上げられる映画です。

三人の子供を抱えるシングルマザーのエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)は、学力も職歴もなく職探しに苦戦している。その途中に信号無視の車と衝突し、彼女はケガを負う。彼女の弁護についたエドワード(アルバート・フィニー)曰く過失は完全に相手側にあり絶対に勝てるとのことだったが、エリンの社会的信用度の低さと法廷での口の悪さが災いし、裁判に負ける。当てにしていた賠償金を得られず、エリンはさらに生活に苦しむことに。

彼女はエドワードの法律事務所を訪れ、裁判に勝てなかったのだからせめて仕事を斡旋しろと、半ば強引にそこで働かせてもらうことに。事務所の書類整理をしていると、ドナという人の家の買取調査の資料を目にする。興味を持ったエリンはエドワードの許可を得て彼女の家を訪問する。すると体調の悪いドナの家族全員の精密検査代を、大手企業のPG&E社が払っていることを知る。不審に思ったエリーはさらに調べると、PG&E社の工場で人体に有害な6価クロムが使われていることが判明する。

事務所に戻ってエドワードにPG&E社の件を伝えると、エドワードも大きなヤマだと言い、二人はこの事件を調査していく。同時に仕事で多忙になっていくエリンは子供との時間を作れなくなっていく。

めっちゃおもろい!笑えて、泣けて、爽快感がある!しかも実話という!実話ベースの物語は学びの比重が大きくて好きです。やはり現実に基づいている分、説得力があります。

まずエリン・ブロコビッチのキャラクターが素晴らしい!学がなくて口が悪いという短所が最後まで治らないのがいいですね(笑)。通常主人公の短所って、主人公が成長するにつれて治っていくものなのですが、その短所は一切治りません。逆に言えば芯の強いキャラクターです。僕はこの手のタイプの主人公がとても好きです。

そして何事も包み隠さない真っ直ぐさと芯の強さ。勝つために正義を犠牲にする通常の弁護士とは真逆でコントラストが効いているし、そんな彼女が他の弁護士よりも圧倒的に原告たちの支持を集めていくのが爽快です。

物語をより面白くしているのがエドワードとエリンの関係性。裁判に負けて最初はいがみ合っているのですが、徐々に互いの長所を認め合うようになり、いいコンビになっていきます。特に最後のシーンなんか最高です。エドワードもエリンも可愛すぎて、ニヤニヤが止まりませんでした。

主演のジュリア・ロバーツは最高の演技でした!ガッツリ泣かされました。仕事で忙しく子どもの成長を直で見届けられない悲しさと、成長を感じる嬉しさが混じった感情表現が見事。あの涙にはやられました。

「エリン・ブロコビッチ」は実話を基にした笑って泣ける法廷ドラマ。楽しくて勉強になる、とても好きな作品。ジュリア・ロバーツの演技も圧巻。実はエリン・ブロコビッチ本人もカメオ出演しています!

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