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【洋画】グッドモーニング、ベトナム(1987)

監督:バリー・レヴィンソン
出演:ロビン・ウィリアムズ、フォレスト・ウィテカーなど
上映時間:2時間

こちらも前回の「ディア・ハンター」に続き、ホーチミン市に行く前に、ベトナム関連の映画を観よう企画の第2弾です。
こちらはベトナム戦争を題材にした映画では非常に珍しいコメディ映画です。

この映画はもう、ロビン・ウィリアムズに尽きます。圧巻のパフォーマンスです。もはや演技ではなく「パフォーマンス」なんですよね。

というのもラジオ放送のシーンの「グッドモーニング、ベトナム~」からのマシンガントーク、おそらくそうじゃないかとは思っていたのですが、なんとロビン・ウィリアムズの即興演技とのこと。つまり全部アドリブでやっているんですね。そしてとてもアドリブとは思えないほどの面白さ、ネタの完成度の高さ。

本当にコメディアンとしてのスキルが高すぎます。リズム・テンポ・音の高低&ボリューム・モノマネ・声帯模写・アドリブ力など、マジで芸達者がすぎます。さすがあの巨匠スピルバーグを毎週、電話一本で15分間笑わせ続けていた男。声だけで面白いって半端じゃないです。この役は絶対にロビン・ウィリアムズにしかできないと思います。

ただもちろん面白いだけではなく、戦争の悲惨さも反映されています。そしてベトナム人の友人・ツアンを通じて、ベトナム人にとってのベトナム戦争、それに意見する形でアメリカ人にとってベトナム戦争がどういうものであったかというのが見えました。
当時のベトナムの街の見せ方も非常にリアリティがありました。

個人的にグッときたシーンは、クロンナウア(ロビン・ウィリアムズ)がアメリカ軍兵に生でラジオを届けるシーン。兵士たちの生のリアクションが堪りません。そして笑いで思いっきり癒された後、「ありがとう!」と言い残してみんな戦場に向かっていくんですね。
直接的に戦争に関わるわけじゃないけど、最前線で戦う人々の過酷な日常の中にささやかな幸せを与える、コメディアンって本当に素敵な仕事だと!
僕はロビン・ウィリアムズみたいに即興でおもしろいことを言えたりできませんが、僕は僕に出来ることで、より多くの人に笑ってもらえたらなと思いました!

とりあえずこの映画を観て感じたのは、コメディアン、ロビン・ウィリアムズが最強ってこと。あとベトナム戦争関連の映画を2連続で見ると、さすがに少しずつ当時の状況が見えてきますね。ベトナムについてかなり理解が深まった気がします。ホーチミン市でのトランジット小旅行が楽しみだ~。

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