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【インド映画】Chhichhore(2019)

監督:ニテーシュ・ティワリ
主演:スシャント・シン・ラジプット、シュラッダー・カプール
上映時間:2時間30分

Chhichhoreは「落ちこぼれ」という意味。
「きっと、またあえる」という邦題で日本でも公開されています。

舞台のモデルになっているのはインド工科大学。通称"IIT"。世界に誇るIT大国インドの超名門校。毎年100万人以上が受験し、合格率はわずか約1%。IITに落ちた人がマサチューセッツ工科大学に行くといわれているほどのレベルの高さ。

IITについては日本でも大人気のインド映画「きっと、うまくいく」でも取り上げられている。「きっと、うまくいく」ではIIT内部に焦点を当てているが、今回はIITに落ちた人にスポットライトを当てた作品になっている。

結果から言うと、号泣しました。こういうのダメなんです。。
恋愛経験のないシバモア・ゲンは恋愛映画一切響きませんが(タイタニックもヘラヘラしながら見ていました)、そのぶん男同士の友情ものに弱い。3 Idiotsも泣いた。

今回はお父さん(スシャント・シン)の学生時代の友人が集まって昔話をしながら、大学受験に失敗し自殺を図った息子を病院で励ましていくというストーリー。
核となる部分は「結果じゃなくて、大事なのはプロセス」だということ。これは本当に国境を越えて日本でも大事なことだし、特にインド社会はこれを軽視しがち。
息子の自殺未遂を通じてそれを学んでいく大人たちの姿にも胸を打たれるものがありました。

あとはインドの友情物語の強さを再認識する映画でした。
インドは家族間の絆、友情、世界一だと思っています!!今回の作品もその絆の強さが前面に出ていました。
みんなIIT卒のエリートで仕事も忙しいのに、大学時代の友達のためにインドに集いその息子を励ますって!!

映画だからって思うかもしれませんが、彼ら(インド人)は現実世界で同じことが起こっても迷わずこういう行動がとれると僕は思っています。インドの素晴らしさはこういうところにあるんです!

俳優陣もよかったです。スシャント・シンはハマり役。ちょっと悲しい役が似合いますねぇ。大学生感もあるし。

友達も非常にキャラが立っていました。エロビデオ大好き「セクサ」や、マザコン学生「マミー」など分かりやすくて最高でした(笑)
こういう映画の一キャラクターとして出演できたらな~と心から思います!!

日本では「きっと、うまくいく」ほど有名な作品ではありませんが、ぜひ見てほしい作品です!オススメ!


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