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【ブルアカ考察】地下生活者の「あと1秒」と、先生の力


⚫︎初めに

対策委員会編 第3章「夢が残した足跡」もいよいよ佳境となり、生放送が目前となったこのタイミングでPart4の公開が発表されました。
今週のことを考えると気が気でない先生も多いのではないでしょうか?
物語がどのような結末を迎えるのか、今年の周年記念はどの生徒なのか、非常に楽しみですね!

さて、本記事ではメインストーリーの考察ということで、地下生活者のある一言について深掘りしていけたらなと思っております。
メインストーリーを読んだ私はずーっとそこに違和感を感じており、あれやこれや考えているうちに考察(妄想)が止まらなくなってしまいました。
ならいっそのこと記事にしてしまおうかとなった次第です。


注意書き

本記事は、ブルーアーカイブに関する感想や考察を自分なりに書き連ねたものです。
記憶違いや解釈違い、誤字脱字が含まれている恐れがあります。
また、最新のメインストーリーを含む、ゲーム全般のネタバレがあります。ご注意ください。

本記事の引用部(画像や文字表現など)はNEXON Gamesと株式会社Yostarの著作物になります。
著作権法第32条に基づく、批評・研究を目的とする引用としての使用です。




⚫︎地下生活者の「あと1秒」と仮説

シロコとホシノのリベンジマッチは、大方の予想を裏切ってシロコの辛勝。
対策委員会はホシノに「私たちはいつまでも力不足な後輩じゃない」「私たち仲間がいることを忘れないで」と、気付かせてあげる結果となりました。

同じ道を歩んでくれる仲間がいることを思い出したホシノはシロコの手を取ろうとしますが──スオウがシェマタを起動させ「アビドス高校を吹き飛ばしてやる」と走り出してしまいます。
ホシノはシェマタを破壊するため、そしてユメ先輩の意志を継ぐために、対策委員会の静止を振り切って追いかける展開に。

そして、この時の地下生活者の一言。

「いやはや、1秒でも遅れていれば小生の負けでした」

対策委員会編 第3章 夢が残した足跡『紙一重の勝負』

私はこの発言にとにかく違和感を覚えていました。
あの場面の1秒で何かが劇的に変わることがあるのだろうか?

同時にこうも考えました。
「あと少し」や「僅かでも」など、他にも言い換えができそうなのに「1秒」という単語を使ったのには何か特別な理由があるのではないだろうか?

仮に意図して「1秒」という単語が使われていた(翻訳されていた)場合、これは先生の力・能力の考察に繋がる鍵になるのではないかと思いました。

結論から言うと、
先生の力は「物語を観測し、ハッピーエンドを確定させること」
なのではないでしょうか。かなり飛躍してはいますが……。

⚫︎1秒がもたらす未来

あの瞬間、1秒で何かが変わったのでしょうか?
仮にシロコの手を取ったとしても、スオウに学校を吹き飛ばすと言われればホシノは止めに行ったはずです。
5秒遅れようが10秒遅れようが、ホシノの行動に変化が生まれたとは考えにくい。けれども、地下生活者はその1秒に安堵していました。

では、1秒で何ができたのでしょうか?
もちろん「ホシノがシロコの手を取る事」で間違いないでしょう。
あのやりとりには見た目以上に大きな意味があり、それは地下生活者の負けを確定させるようなものだったことになります。

スオウの説得も考えられなくはないですが、流石に1秒でどうこう出来るようなものではないでしょう。

⚫︎大人の力、干渉

若干話がそれますが、ブルーアーカイブにおける大人たちは何かしら特殊能力を持っていることが多いです。(あくまでもキヴォトスの生徒たち視点では)
ゲマトリア、地下生活者、プレナパテス、そして先生。
これらの大人の干渉が生徒たちの敵となり味方となり、複雑に絡まることで物語は進んでいきます。

今回登場した地下生活者はシャーレの爆発など、明確に干渉をして自分の目標を達成しようとしています。

特に干渉の対象になっていると考えられるのがスオウです。
彼女は出自が不明、所属も不明、動機も不明な上、なぜかユメ先輩の手帳のことを知っている謎に包まれた人物です。
彼女の行動の不明瞭さに「地下生活者が干渉しているのではないか」「地下生活者のアバターなのではないか」と予測している人も多いでしょう。

では、仮に地下生活者がスオウに何かしら干渉しているとして、あと1秒で行ったことは何でしょうか?

「スオウにシェマタを起動させる」ことも当てはまりそうですが、それだと1秒がしっくりきません。追加で数秒かかったとしても起動自体に影響はないはずです。
つまり、それは手段であり、目的は「ホシノがシロコの手を取ることを阻止」だったのではないでしょうか。

⚫︎学園と青春の物語において

「物語であったから、あなたは無敵だった。──これはそういう物語だった」

最終編 第1章 シャーレ奪還作戦『沈みゆく物語』

「シャーレの○○先生という存在が居たからだ。あの者が、因果とジャンルを捻じ曲げた」

対策委員会編 第3章 夢が残した足跡『プロローグ』

これらはいずれもフランシスの言葉です。
どうやらキヴォトスでの先生の力は圧倒的なようで、黒服を始め、ゲマトリアも基本的には敵対すべきでないと考えているようです。

学園と青春の物語において「生徒たち」と「先生」は絶対的な主役であり、物語の中心でなければなりません。

彼女たちのハッピーエンドを邪魔することはできても、阻止することはできません。
敵対者(アンタゴニスト)は敵対者でしかないのです。

先生の力はそれほど強く、観測・確定させたハッピーエンドの前では他の大人は手出し(干渉)ができなくなるのではないでしょうか。

だから地下生活者は1秒に命拾いした。
ホシノがシロコの手を取り、物語にピリオドを打たれてしまうと、自分が手出し(スオウに干渉)できなくなってしまうから。

⚫︎先生が先生であるために

先生は未だに謎が多いです。ある意味、ほとんど情報の開示がなされていません。

その中でも、先生の力に関しては様々な疑問があります。
そのいずれもが「大人のカード」と「シッテムの箱」に纏わるものでしょう。つまり、先生の所持品の話でもあります。

今回の仮説である、先生の力「物語を観測し、ハッピーエンドを確定させること」というのは、上記二つとはまた別種の、先生という生命体固有の力なのではと考えました。

それが先生が先生たる所以。
大人としての責任と義務を負う者の役割。
そして、先生=プレイヤーの何よりの証明なのではないでしょうか。

⚫︎見届けるのは──

ついつい忘れがちですが、この「先生=プレイヤー」は、ブルーアーカイブというゲームにおいて大きな意味を持つと思います。

私たちプレイヤーはゲームを進めることで、物語を観測し、結末を確定させています。
「シュレーディンガーの猫」に近いかもですね。

そしてそれは先生も同じです。物語のハッピーエンドを見届けることで、他の誰にも干渉されない、彼女たちの学園と青春の物語を確定させているのではないでしょうか。

「大人のカード」や「シッテムの箱」ではなく、「見届けること」──それが、先生とプレイヤーを繋ぎ、生徒たちを導く、共有の力なのかもしれません。




⚫︎終わりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
何とかPart4公開前に完成させることができました…
このような文章を書くのは初めての経験だったので、きちんとした考察文になっているのか正直不安ですが、少しでも楽しんでもらえたら嬉しく思います。

ついに本日Part4公開です!
彼女たちの物語が、どのような結末を迎えるのか皆で見届けましょう!!

誤字脱字の報告、感想などがございましたら@shibakoki0711
に連絡いだだけますと幸いです。

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