「不思議ドライバー」とガラスの靴
じっけんしつからにげたぼくわ、はたけえ行きました。おかしな薬のききめスゴイです。固いミドリの野菜(パンプキン?)をかじろうとしたら、先客がチュウチュウチュウ! ウッ、あのしとらはヤセエです。
そこに魔法使いが現れて
「ほーれ」
魔法の杖に触れると野菜は馬車に、野生のヤツらは馬に姿が変わりました。
「お前、なんだか賢そうだわね」
魔法使いは僕を御者に変えました。
「タイムリミットは午前0時だよ」
僕の知能はどんどん進歩しています。つい、
「ヘイ彼女、このまま二人で逃げないか」と馬車のなかの女の子に声を掛けていました。
「悪くないわね。でも用事が済むまで待ってちょうだい」
100%信じた訳でありませんが悲観的になるのも考えものです。果たして23時59分に彼女は戻って来ました。
マウスになった僕が筋書きをけんさく(献策)し城に王国(ランド)を築く話はまたの機会に。もう誰一人として僕が元御者(ドライバー)と言っても信じないのですが。
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