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bantya_teitoku
宝くじ魔法学校 ②
「あけましておめでとうございます!」
パパの妹一家がやって来た。全員キレイにお洒落している。ママとあたしはひたすら料理を座敷に運ぶ。
「おーい酒がないぞ」
急いで持っていく。
「ねえ兄さん、宝くじ買った?」
「ああ、でもハズレた」
「ま、多空くじですからね」
などの話し声。
あ、お猪口は足りているのかしら。急いで取りに戻る。
「しかし空くじといえばアイツさ。推薦で決まったのが訳のわからんアホー学校で、わはは」パパの声だ。ひどーい、いくら身内を謙遜しているとはいえ。叔母と叔父と従兄弟も
「アラそんな言い方、」
とりなしているが明らかに肴にしている。
お客様が帰ったあとでおばあちゃんがお年玉をくれた。
「よく働いたね。それからこれは御守りだよ」ポチ袋に入ったおまじないだ。
『マジックのM。万、ミリオンのM。そしてアホウと言われた君に贈る頭につけると魔法に変身するMの御守り』
ありがとうおばあちゃん。あたしの進学先は本当に魔法学校なんだよ。
410文字
たらはかに様のお題に参加しています。
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