塩人（しおんちゅ）算数編

「皆さんの大好きな食塩水の問題です。これは昨年度のシオン中の過去問です。『ここに濃度3.4%の塩水があります、」
講師を遮って生徒がすっくと立ち上がった。
「先生、それは海水ですよね？　海水100グラムには3.4グラムの塩化ナトリウムが含まれています。それ以外にも各種不純物質が混ざっているのではありませんか」
講師も慣れたもので
「確かに海ならプラスチックの破片とか工業廃水その他黄色い砂も混ざっているかも知れませんね」と応じる。
「先生、海に濃度0.9%の血税を流し込んで薄めたとしても、」と、別の生徒。
「無駄です。近辺の死海は塩分濃度が30%です。そこに何人分の0.9%を投入すれば並の3.4%になるのでしょうか、ただし一人の体重は65キロで水分は60%として」
「先生やめましょう。彼は塩ニストです」
そこで時間切れだ。

　ひどい授業妨害でちゅ、ママに頼んで塾を替えてもらうでちゅ、もしここがチュライ塾クルーズ船校でなかっタラ。

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たらはかに様のお題に参加しています。