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「執念第一」②

 つまらない男を独り占めするよりスーパースターのグルーピーの一人でいる方がマシって考え方で自分を納得させていたけど大勢の愛人のうちの何番目なんだろうと考え始めてしまうとややこしいのであたしは抜けることにしますと言うと先輩は怖い目であたしを睨みつけあんたがいなけりゃ私の順位は上がるわいつか執念で第一位にのし上がってやるんだと吠えた。
 大奥を追い出されたクリスマスの夜公園で男と出会った。安全第一と書かれたヘルメットを被るでもなく手前に置いて受け皿にする彼となぜか意気投合、今はまだ青い家だけどいつか白い家に住まわせてやるぜ執念で、そうなりゃお前は第一貴婦人だからな。彼のたわごとに私は笑って自分がいつか彼をのし上げようと密かに誓った。だけど消燃第一だよと追加する彼さすが安全第一。
 そのときはまだ知らなかった。あの先輩がスーパースターの正妻に上り詰めて担ぎ出しついでにとって代わり執念で女性第一号に収まる気でいることに。

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たらはかに様のお題に参加しています。

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