「株式会社のおと」
おおむかしあるところに、株式会社がありました。そこでは株式会社の男たち、株式会社のおとなしくお茶を汲む乙女たちが、株式会社の音もたてずに働いていました。ある日のこと株式会社のお殿様が言いました。
「困った。これからは株式会社の大人の女たちにも参加してもらわないと。株式会社の劣った社会だと国際社会で糾弾されている」
もちろん心のなかで株式会社のおととい来やがれなんて思ってもいません。
ですが少しだけ昔の一部の株式会社の大人の女たちは、収入が一定額を越えない範囲で株式会社のお得な労働を選びます。株式会社の落とし所でした。それでも株式会社のオトンたちは株式会社の大人の女たちと家事を分担しなくてはなりません。そうこうするうち前株式会社のお年頃に。
さて、このまま元株式会社のお年寄りは増え続けるのでしょうか。株式会社の大人たちはゆっくりお世話をする余裕があるのでしょうか。株式会社の落とし穴です。
株式会社のおとぎ話でした。
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