「自分を維持するのが第一でいい」から「役割を広げて張り切ってみる」まで

刻々と変化する状況にあわせて、私たちの気持ちも日々変化していきますね。

少し外を歩くと、太陽がまぶしくて、風が気持ち良くて、木に新しい花が咲いていて。心が凪いで、平和な気持ちになります。
でも、今目の前に広がる風景と、状況とがうまくリンクせずに、
怖くなったり、かと思えば急に元気になったり、急激に不安の落とし穴に入ったり、不思議な気持ちで日々変わる自分を見つめています。

今日は、変化する中で私が「今の状況、こう捉えてみたらどうかなと感じた2つの考え方」について、お伝えしてみようと思います。


「自分を維持するのが第一でいい」

時間ができたら、ブランディングの勉強を一からやりたい。英語を学びたい。そして、あれも読みたい、これも読みたい。どんなに辛い時でも、必ず本だけは読みたくない時はなかった私ですが、このところなんだか本を読むことができていません。
情報を取るために、SNSをサーフィンしたり資料を読み漁ったりはしているのですが、ドキドキするミステリー小説も壮大なヒューマン小説も今この瞬間私の心を捉えないのです。
目の前の仕事や会社のことに日々取り組んではいるけれど、チャレンジや知的成長足りていない自分に、「こんなことでいいのだろうか?なぜだろう」と焦りを感じていたここ数日なのでした。

でも、「もしかしてこれは、マズローの5大欲求でいうところの、知的好奇心を持ていた段階から、安心安全が確保できていない段階まで下がっているから、仕方がないのかもしれない、自分を許そう」と感じてみる事にしました。
私はこれまで10数年社会にでて働いてきて、周りの方や環境のおかげで、承認欲求や、自己実現に向けて努力できていたのだなあと。でも、この状況下になり、安全で安心な暮らしに対して不安がある段階になってしまったのだから、知的欲求成長欲求にブーストのかからない自分を、そんな言い訳をもって、赦すことにしてみました。

今は何より、つぶれないことをが第一で良いと思います。想像より、心に負荷がかかっている状況、長期戦です。心と体の健康を保って、なるべく良い感じの自分を維持できたらそれだけで素晴らしいこと。皆さんも、集中できない自分とか、うまく時間がつかえていないイライラがあるかもしれませんが、弱さだと思わずに、自分をなんとか維持することができていれば、それだけで素晴らしいことと自分をほめてあげてほしいと思います。


「役割を広げて張り切ってみる」

私の引き出しに、小さな箱が入ってて、そこには仕事中に思った自戒をたまに書いて、折って入れてあります。その一つに、「ピンチの時は助けられる人になりたい」という風に書いてありました。
情けないかな私はこれまで、ずっと助けられてばかりきたのです。
ピンチの時にこそ、泰然とした人に憧れがありましたが、私ときたら、かりかりと焦ってばかり。

今回、この有事に、私は自分の役割を、無制限に広げていったらどうなるか、見てみたいと思うようになりました。責任の所在を広げるという感覚です。
どちらかというと、人は責任を狭く設定することが多いように思います。自分の責任の範囲を明確にして、そこを超えると、そこは私ではない、といった具合です。それは当然だと思います。リスクをなるべく取らないようにと、私も前の会社で教わってきました。

でも、この有事で、自分のできることの範疇を決めなければ、できることは無限にある、と思いました。
私も、普段はやったことがない事も、やってみています。お金のこと、会社のこと、社会の仕組のこと、人のこと。

私はもともとはブランディングの企画ができるようになりたい!と思っていた人なので、マネジメントはやりたくなくて、柴田さんとは何度ももめてきました。
それは、子供のときから、部活でも組織でも常に常にマネジメントポジションで、組織をつくることや運用することにばかり汗をかいてきて、プレーヤーでエースになれない自分にずっとコンプレックスを持ってきたからです。
でも、今この状況で、マネジメントというか、組織のことをまとめたり、タスクを設定して進めて調整していくようなことは、ずっとずっとやってきたから、役にたてるのかもしれない。それは嬉しいことだな。と感じるようになりました。
この状況の中で、今この瞬間だけかもしれないけど、自分がずっと担ってきた役割が嬉しいことだなあと認めることがはじめてできたように思います。

だから、私は「自分ができるのはここまでです」「これはできません」とはいわず、どこまでもできることを増やして、会社や社会にとって役に立てる人にもっともっとなりたいなあと、思ってます。張り切りモードになった今、この瞬間は、ですが笑

でもまあ、明日気持ちが変わっても、そんな自分を許すことにします。
気分が変わってもがいたり焦ったりするのは、柴田さんもおんなじなので、
一緒にいろいろ日々変化しながら、進んでいければと思っています。
皆さんが、前向きな自分も後ろ向きな自分も赦して、それでも明るい方に向かっていけますように。

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