一年の計は元旦にあり

長州藩の始祖と言ってもいい、毛利元就公は

毎日朝陽を浴び念仏を唱えることが習慣でした。

日頼様とも呼ばれていたようです。

元就公の

「一年の計は春にあり、

 一月の計は朔(ついたち)にあり、

   一日の計は鶏鳴(一番鶏が鳴く早朝)にあり」

 という言葉が

「一年の計は元旦にあり」 

 の由来だそうです。

「新しい一年の計画はその年の初めに、

 月の計画は月の初めの日に、

 そして今日の計画は朝早くにたてる。」

 という意味になります。

 早くに計画を立て、実行していくことによって

 中国地方の覇者になった毛利元就公なので

 説得力があり、目標を叶えるにはとても大切

 なこととして、

 現代まで残った言葉なのかもしれません。

 

 関ヶ原の合戦で徳川に負け追いやられた

 長州藩の新年を祝う宴の席で、

 筆頭家老が藩主に

 「今年はいかがかでしょう?」

 という問いに対して藩主が

    「時期尚早じゃ」

    と答える儀式があったそうです。

 どういう意味かというと、

 関ヶ原で負けた雪辱と仕打ちを忘れず

 一年の始めの宴の席で主と家臣が

 徳川幕府を倒すのに、今年はいかがでしょう?

 いや、まだ早い。というやりとりを

 毎年秘密裏に行われていたそうです。 

 そして関ヶ原から約260年後、

 長州藩は倒幕を実現して雪辱を晴らしました。

 

 それを可能にしたのも元就公が大切にしていた

 習慣と、脈々と受け継がれていた志を再確認

 し続けた新年の儀式が関係しているのでは

 ないでしょうか。

  

  元日の中でも「元旦」は太陽が地平線から

 出てきたばかりの時間を指すそうです。


 「計画を立て初心を忘れず実行を決意する」


  初日の出を浴びながら

  日頼様にも想いを馳せてみます。

  

      

 

 

 



 

 

 

 

 




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