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社内打合せから始まる仕事

https://twitter.com/shibahideo/status/1284035275526516736
↑Twitter元記事(画像拡大はコチラで♪)

社内打ち合わせでヒアリングしたことを頭の中でリアルタイムで整理する。そして、論点を明確にしたうえで、弁護士にも相談しながら、安全で最も経済合理性のある道筋を示してゆく。

大変だけど、このナビゲーター機能を果たすのが、法務の仕事の醍醐味だったりします。


以前、社長はドライバー、法務はナビゲーターということを書きましたが、
https://note.com/shibahideo/n/n66db12b698d9
実際これと同じことが現場で起きています。


営業担当の方々は、案件を熟知してますが、だからと言って可視化や言語化をすぐにしてもらえるとは限りません。やっぱり法務担当がヒアリングをして、いろんな質問を投げかけてみて、ようやくだんだんと案件の輪郭が見えてくる。そうするとリスクも見えてくる。

リスクはいろいろ。業法の規制、個人情報の取り扱い、景品表示法のおまけの規制、抱き合わせ販売等の独禁法の問題、消費者契約法による無効・取消の問題、資金決済法の資金移動や前払い式制度への抵触、各種金融商品の媒介行為の該当非該当などなど。法律のことだけでなく、レピュテーショナルリスクが心配されることもいろいろ。

でも社内リソースは限られている。限られた予算、限られた人員、限られたシステム制約。でも、クライアントからの要求は厳しく、他社対抗上納期を遅らせるなんてもっての他。

そうした中で、法務担当者は、リスクの所在をその濃淡とともにマッピングする。そしてリスクを回避するのか、除去するのか、橋を渡して上を通るのかなど様々な検討をしたうえで、ソリューションをひねり出す。場合によっては、営業担当者に寄り添って、経営陣に説明をしてあげたりする。

ここまでやって、初めて会社の中での法務のプレゼンスは徐々に上がり始める。ほんと大変だけど、ほんとやりがいがある。それが法務。