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主人公と風真と七ツ森と本多の語り

※自分でもプレイすると決断したので、その前にしたためておく。ネタバレがあります。

この実況プレイ動画を見た。現在動画主は3周目を投稿中で、今回は2周目の登場人物について書きます。視聴後の余韻が凄くていてもたってもいられなかったんだ。
※先月の記事内容が少なかったのはこの動画が理由です。

主人公
ビジュアルはデフォルメされた姿でしか登場しないが、わかる範囲の情報だと小柄でピンク髪のショートカット。ヘアピンを向かって右に付けている。出てくる男子のような派手な目立ち方はしていないので地味な美人なのだと思う。強く反論してくるわけでもなくぼんやりでも話しは聞いてくれて付き合いも良い。地味さのおかげで不特定多数の男子に言い寄られることもない。こういう処女性と母性を兼ね備えた感じが、<気づいてしまった>男からしたらたまらんのは理解できる。
天然ボケと称されているが、どちらかというと感情の起伏が人より薄い子という印象。実際はどうかわからないけれど、家の外観からして裕福そうで両親共働きの一人っ子か?忙しい両親に相手してもらえず一人遊びが上手になってしまったように節々に感じる。心の中で何かを思う事はあってもそれらを言葉にして発することは少なく、相手との会話では「ふふっ」等愛想笑いの多い所がずっとそうやって生きてきた感じがして可哀想になってくる。相手の感情を理解するのが苦手そうなのも深く考えないようにしている結果なのかもしれない。
その一方で男女比3:1のグループで自分だけが浮いているのではと心配したり男連中と関わったことで少なからず考えるようになってるのも変化があって良い。主人公の隣の席を男子3人が取り合いしている際「主人公はわかってなくても良いから」という対応をされたり等疎外感や孤独感を抱いてしまいそうなシーンも多く、浮かないようにと一人一人を知るためにタイマンデートしてると思うと健気だ。男子3人が翻弄されている間に主人公は主人公なりに努力して馴染もうとしていたのかもしれないよね。

風真くん
主人公のことを幼稚園生くらいから好いている一途を通り越して大人を心配にさせる男子。良く言うとキザ、悪く言うとイキリ。学生時代好きな女子相手に俺とコイツは特別だから的態度をとって失敗した男性諸君が過去を掘り返されて恥ずかしさで悶える、ハチクロで言う野宮から見た真山みたいな男。
1周目を視聴した際、もう少し視野を広げていろんな人と友達になりましょうと通知簿に書かれてそうな子だなと思ったけど2周目はちゃんと主人公以外の交友関係が見れてホッとしたし嬉しかったよ。友達にちょっといじられてる姿に愛しさすら抱く。もっと男子と絡んでくれ。頼むから恋愛以外の青春も謳歌してくれ。
思考がひよこと一緒なので風真くんがフラれるのは心を痛めたけど、祝福してるように見えてまだチャンスをうかがってそうな感じがして安心した。諦めたらそこで試合終了だもんな。

七ツ森くん
中学時代は学校に馴染めずネットが主戦場だったと語ったり、淡々として気だるげそうだけどノリは良い所とか、こっち側の人間として仲良くなりてぇ~と切望したくなる男子。女装レイヤーとして活動していたり男性モデルとして仕事していたり色んな顔を持っているのに他人には全部隠してるところとか、どことなく身に覚えがある感じも良い。
主人公の事を「面倒くさいと思う事もあった」と言うだけあって他人から見てもタイプが違いすぎて相性は悪そうだけど、前にオードリーの若林さんがカノジョ(現在の妻)と2回目のデートでお腹を下してしまった際に「過剰に心配せずに(こちらに対して変にプレッシャーを与えず)、俺の体調が良くなるまでずっと横で待ってくれていた。その時にこの人と結婚したいと思った」と言っていて、主人公のそういうプレッシャーを与えてこず自分を待ってくれる感じが七ツ森くん的に良かったのかもしれないよね。
高校でようやくツレみたいな存在が出来て主人公はそのツレとも仲良くできる友達で、加えて風真くんが主人公の事を好きなのにも気づいている。なのに自分がよく通う喫茶店で主人公がバイト始めたり何かと2人で遊ぼうって誘ってきたり、そんなことされたらそりゃあ自分もウッカリ主人公のこと好きになっちゃうよな。わかるよ。2人きりで会う度に罪悪感と背徳感で頭がごちゃごちゃになっていくのがもどかしい。最終的にツレに背中押されてて良かった。変わっていく自分自身を受け入れられる美しさを沢山見れて胸がいっぱい。青春を分けてくれてありがとう。

本多くん
要望されていないのに好きなことを語りすぎて周りにあしらわれてしまうとか身に覚えがありすぎるし、他者に寄り添える優しい子だから終始応援したくなる子だった。主人公がグループで自分は浮いていると吐露した際に「誰かに指摘されたわけじゃないなら気にしなくていい」「これで心配事はなくなった?」と主人公を想って発言するのとか育ちが良すぎて泣きそうになった。
最初はただのバイト仲間で友達だった主人公が突然バイト辞めたと思ったら友達(七ツ森)と前より仲良くなってるし、主人公の幼馴染だという友達(風真)は最初から主人公と距離が近いし、皆と仲良くしたいと思うタイプの本多くんからすりゃあちょっと思う所もあるか。でもそのモヤモヤが友情的嫉妬ではなく恋愛的嫉妬であることに徐々に気づいていくのもどうすればこの感情が清算されるか模索するのも健気だよ。4人で遊んだ後に主人公の所へ駆け寄っていくのも主人公にとっての王子様になりたいと思うのもいつか全て、そんなこともあったよね~と未来の本多君は笑いながら語るのかもしれない。も~昔の事持ち出すのやめてよ~とか今は全然そんな感情ないから安心してね~とか居酒屋でへらへらと笑いながら語れる日が来てほしいような来てほしくないような。悲しいな。でも1度友達作りに失敗している本多くんだからこそ友情を選べたんだろうね。

良くできたゲームだなと感心した。自分でプレイしたらいつか感想を書きます。

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