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発信するのか、受信するのか。詩。
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#作詞

幻の花火

好きになるのも 嫌われるのも怖くて 触れられなかったその手は 今、誰の髪を撫でているのだろ…

6

しましまの靴下

服の好みが変わる度に 恋人も取り替えちゃってさ 「ダサいけど良いね」って言って笑いあった …

8

6月の花嫁

決して派手な恋じゃないけど 隣に居てくれますか お金もないし 大した夢もないけど それでも…

9

通り雨

天気予報にもなかった通り雨 雹も降って雷も落ちたのに 大事な時に貴方はいつもいない ここに…

7

行方知れず

あんなに好きだよって言ってくれた 貴方はどこに行っちゃったのかな 寄せては返す波の中に さ…

10

君のおかげかもしれない

確かなものが一つもないことが 怖くなくなったのは  君のおかげかもしれない 明日があること…

12

仮面舞踏会

化けの皮が剥がれてしまうのを恐れて がむしゃらにこなしていく毎日 自分には何の価値もないから 誰かになることで誤魔化していた ねぇ、結局、君は誰なの? 愛されることを求めているのに 自分じゃない誰かの振りをして それなのに探し出して欲しいなんてさ 何て傲慢だったんだろう 誰かの仮面を使いこなして 本当の自分がわからなくなっていた 誰かの仮面をつけた自分が愛されただけ どこか遠い世界で関係ないと思ってた ねぇ、結局、愛されたいの? ありのままの自分なんて 嫌われる

推理小説

確証のない爪痕 見つけては 一喜一憂 その視線の先を追いかけて 掴んでは 悲喜交々 果たし…

5

立候補

なんでこんな簡単なことに 気づかなかったんだろう 自分は助けを求めていないのに とにかく救…

8

ヒーロー

僕が戦う理由は 誰かを救うためだと思っていた 忘れていた 何を大切にしていたかなんて 腐っ…

4

確かなこと

人間なんてのは 一貫してるつもりでいるのは 本人だけだし 人間なんてのは 揺れ動く心を抱え…

11

夜明け前

夜明け前まで続いた根比べ 勝った君は にやりと笑った 「つまり、もう終わりってことだね」 …

11

∞メートル走

「せーの」で始まった 僕ら 置いていかれたのは いつからだ 信じて、なんて言えないくらい …

8

やさしさ

誰かのことを想って 行動するのがやさしさだ、と その誰かが僕のことを 微塵も思っていないとしても 偽善のやさしさに溺れた 僕は簡単に全てを失った 君のやさしさは 僕のためのものじゃなくて 僕と同じように 誰かに嫌われないために 自分を守る為の やさしさなんだろう その誰かが 僕じゃない それだけなんだろう