黒柴的ソフトウェアテスト考 #1

ブラックボックステストが最もよく使うテスト手法

黒柴の来歴を読み返してみると、「ソフトウェアテストに関することは自分のライフワークになった」などと書いている割には、その後まったく言及していない
ソフトウェアテストに関することについても、きちんと言及していきたいと思うので、パンセとは別枠で整理していく

最初に勤めたソフトハウスを退職するまでの間、コンポーネント(関数)の内部構造からテスト項目を洗い出す、いわゆる「ホワイトボックステスト」手法以外に、新たに得た知識はなかった
業界としては、だいたい2000年くらいになって、JUnitのようなテストフレームワークが認知されるようなってきた
2002年には「テスト駆動開発(TDD)(ケント・ベック著)」が発刊され、これ以降でソフトウェアテストをどのように考え、実施していくか?ということが、専門的に語られるようになった気がする

今、手元に1冊の本がある

リンク先は改訂版になっているが、黒柴は2007年の初版第5刷を所有しているので、2000年代後半に購入したようだ
この本は、黒柴が習慣にしている月1回の書籍巡りで見つけたもので、「知識ゼロから学ぶ」の表題どおり、ゼロベースからソフトウェアテストを体系的に学ぶ入門書としては、良書だと思う

2007年当時にこの本を読んで、黒柴は強い衝撃を受けた
内容の詳細は、読んでもらった方が良いが、この本の第2章は「ソフトウェアテストの基本(ホワイトボックステスト)」と題されているが、第3章は「エンジニアが最もよく使う手法(ブラックボックステスト)」と題されていた

えっ、エンジニアが最もよく使うテスト手法が、「ブラックボックステスト」だって(黒柴は一度も意識できたことがないのに・・・)

それまで、コンポーネントテストは「ホワイトボックステスト」でしか実施したことがない
また、結合テスト以降のテストは当然だが「ホワイトボックステスト」では実施していない
しかし、そのやり方が「ブラックボックステスト」によるテストなのかと問われても、それをきちんと説明できるだけの知識はなかった

上記したように、第3章はブラックボックステストの解説なのだが、ブラックボックステストで使用する代表的なテスト技法(同値分割、境界値分析、デシジョンテーブルなど)の説明がされており、何をどうやったらブラックボックステストと言えるのかということについては、詳細に説明はされていない

そのため、「どのようにテストを行うことが、ブラックボックステストでテストをした」ということになるのかを、この本を読了した後調べていくことになる

ちなみに、本書の著者は、Microsoft、SAPでパッケージソフトのテストを担当しており、これらの企業では80%以上のテストがブラックボックステストであるということが記載されていた
そのため、ブラックボックステストを理解していない黒柴は、これにも衝撃を受けた


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