黒柴的パンセ #11

黒柴が経験した中小ソフトハウスでの出来事 #1

ソフトウェアテストについては一段落したので、また少し黒柴が日々どのようなことを考えているのかを語っていきたい
ここでは、中小ソフトハウスで勤務していく中で、起こったこと、その時何を考え、また今は何を考えているかを述べていく

「心を鬼にして、褒めるよ」
この言葉は、自分の後輩Aから黒柴に対する発言である
経緯はこのようなものだった

  • プロジェクトを始めるにあたって、システムアーキテクト調査として、Webアプリのリッチクライアントの調査を、若手Bに指示する

  • 調査内容、まとめ方、提出期限については、指示をした際に、説明している

  • 若手Bは、指示に従って提出期限までに調査結果をまとめて提出した

  • 調査結果を受け取った際に、黒柴は「ありがとう、じゃあ、この調査結果について、有識者を交えて後でレビューしよう」と若手Bに話しをする

  • それを聞いていた後輩Aが、若手Bが去った後に「あんたは、若手Bが提出した際に褒めていないじゃないか」と噛みついてくる

  • 黒柴は、「指示された調査結果を、指示された期限までに提出しているので、この時点ではなんら褒める要素はない」と回答する

  • 「逆に、この状態であなたは若手Bを褒めることができるのか?」と後輩Aに質問してみる

  • 後輩Aは「心を鬼にして、褒めるよ」と・・・

根底にあるのは、会社の上層部がいわゆる「褒めて育てろ」とか、「加点主義」みたいなことを常日頃言っていることにある
ただ、この後輩Aは、それを履き違えていると思った

黒柴は、「褒めて育てろ」とは言うが、無制限に褒めれば良いとは思っていない
褒めるポイントがずれてしまうと、逆効果になったり、本来褒めるポイントで褒めていることも、効果が無くなったりする

黒柴は、基本的に「自発的に行った行為」については、結果の如何にかかわらず、とりあえず褒めることにしている
これを行わないと、後輩、または部下のイノベーションを引き出せないと思っている
そのため、上記ようなケースでは、調査結果の提出に関しては「指示された報告書を、指示された期限内に提出しており、特に評価が上がるポイントはない」ため、褒めることはしない
しかし、調査結果の内容をレビューして、例えば黒柴が指示した調査ポイントとは別に調査の観点を追加していたり、調査の内容がより緻密(デモプログラムを作成して評価など)だったりすれば、その点を評価して褒めると思う

正直なところ、後輩Aも自分自身の褒めるポイントのおかしさには気づいていていたのだと思う
だからこそ「心を鬼にして」などと言うのだろうなと・・・

皆さんは、適切なポイント、適切なタイミングで、後輩、部下のアクションを褒めることができていますか?




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