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発達障害と中学受験の学校選び

2022/6/14追記
たくさん読んでいただき、ありがとうございます。
この記事は中学受験中に書いたものですが、入学後の追記を最後に加えました。
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受験をしようと考える時、発達障害児には重要な比較ポイントがあります。それは、公立と私立のサポート体制の違いです。

公立
・療育の支援を受けられる(通級・支援級)
・療育を主にするのであれば、公立の支援級の方が良い

私立
・療育は知っているがプロではない。専門的な対応は公立
・「別け隔てなく」「手厚く」対応する
・手厚さを求めるのであれば、小規模校

理解のある私立中もある
星槎(横浜)・武蔵野東・自由学園・和光(東京町田)

LITALICOライフ ”「中学受験」という選択”  勉強会より

私立は面倒見が良い通常級と考えるのが良いと言われます。
そして、こういう子供に対する対応も学校によって様々です。
礼儀を重視する学校、生活指導が厳しい学校は厳しいのではないかと思います。例えば、毎朝礼拝で始まるキリスト教系の学校は、本人が無理だといって候補から外しました(笑)。


直接、個別相談で聞きましょう
対応の違いは、インターエデュなど口コミをネットで調べるのも良いですが、直接説明会等で学校に尋ねたほうが良いと考えます。
特に男子校フェスタなど、多数の学校に一日で相談できる機会は貴重です。

私は悩んだ末、どの学校でも個別相談で下記のように尋ねていました。
「うちの子は落ち着きがない方です。授業中に他の子に邪魔をするようなことはないのですが、ずっと怒られていると本人も気分悪いでしょうから、どのような時に注意されるかを教えていただけますか」

ほとんど男子校志望だったこともあり、多くの学校では「他の子に迷惑をかけなければ、基本的に注意しません」「そんな子、男子校ですしいっぱいいますよ」と言われるところが大半。
しかし、「そういったお子さんはきめ細かい対応は難しい」「少人数制の学校を選ばれた方が」といった回答の学校もありました。入っても合わないだろうし、候補から外しました。はっきりと回答していただいたことに感謝しています。

一番のポイントは、これまでの発達障害の子の指導経験なのではと思います。こうした子が珍しくないこの頃では、入学前の候補の段階で個別相談で尋ねられると良いと思います。
なお、こうした相談内容は入試で不利にはならないと言われます。
入試後、その夜にはネットで結果が発表される昨今では、成績以外の部分で加点・減点をする余裕もないのでしょう。そもそも、これまで個別相談において、氏名を記載した用紙を提出した機会はほとんどありませんでした。

男子校・共学校
蛇足ですが、最終的に志望校は男子校になりました。
実は、最初は男子校志望→共学志望→男子校志望と戻ってきたことになります。直前で希望が変わるということはよくあることのよう。両方の観点で学校選びを行っておくと良いと思います。
説明会をネットで開催されることが増えたので、多くの学校を比較できるチャンスが広がったのはありがたいことと思います。
また、こうした特性を持っているので、女子の目を気にしないでいい男子校の方が向いていると両親は考えていたので、結果としてよかったかと思います。

ITC教育
ITC教育について、かなりこだわって学校選びの観点としていた時期がありました。特に緊急事態宣言が出て在宅学習となった際に、必須なのではないか、ない学校は遅れているのではないかと。
板書を撮影するのが普通なら、いわゆる合理的配慮を求めることなくそれが一般的になるし、プリントを親にも配信してもらえるのならば忘れることもないし。

けれど、上位校になるほど、iPadなど使っていないんですよね。使っていても数年前からなど。
誤解を恐れずに言いますと、こうしたツールがあることで生徒が興味を持って授業を聞くようになるのでは。だから下位校に必要なのではと。そもそも、こうしたツールの利用って正に一朝一夕にはいかないですし、試行錯誤が必要なことと思います。

説明会申し込みのポイント
説明会や授業体験などの学校におけるイベントはぜひ行きましょう。コロナウィルス感染症で定員が絞られるため、申込みは開始直後がマスト。数分で定員いっぱいになるのはザラです。
ほとんどの学校がミライコンパスのシステムを使っていると思います。
・IDは先に作っておきます。説明会から出願、支払いまでこれ一つです。
・申し込み開始時間に対応できるよう、
・時間ちょうどにログインし、申し込みます。学校ごとに初回だけ名前などの入力が必要です。どこの学校も同じなので、段々と慣れてきます。

子供は、説明会に連れて行っていっても真剣に聞いていないことが多いのではと思います。特に校長先生の話、抽象的で分かりにくいんでしょうね。
教頭先生や広報の先生が話す、イベントの話や校内見学のために連れてきたと思ったほうが良いと思います。親がストレス溜まるだけです(笑)。

今年の秋は、文化祭で実際に生徒の方と会うことができ、雰囲気を感じることができるようになることを願っています。コロナウィルス感染症、収束していきますように。

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ここから入学後の追記(2022/6/14)です。

スクールカウンセラー
私立のスクールカウンセラーは様々です。
分厚い学校案内を見ると、カウンセラーの在籍状況が書かれていると思います。週1日から、毎日いるとことまで様々。
子供が相談するというより、親が相談すると考えたほうが。
我が家は、入学前の3月にカウンセラーに相談に行きました。
恐らく、これで配慮いただき、ベテランの担任の先生になったと思います。
今後のトラブルが起きる可能性を考えると、カウンセラーが長くいる方が良いのではと思います。

また、特に中1は友達とのイザコザが多いそうです。
こういう観点からも、相談できるカウンセラーは重要かなと感じます。

携帯電話・スマホの持ち込み
結果的にですが、スマホの持ち込みを禁止している学校に通っています。
多くの学校が持ち込み可なのを見ると、駅ではスマホを見てばかり。
LINEでの友達とのトラブルや歩きスマホも気になるので、持ち込み禁止で本当によかったと思います。

かと言って、クラスの友達とは電話番号を伝えて、うまくLINEで繋がり、クラスグループも立ち上がっています。公立に行った友達とも含め、ゆるくLINEでつながる関係はできているようです。

さて、スマホを持たないと、通学の状況が気になるところ。
スマホのGPS検索という手段が取れないので、まもレール というサービスに申し込んでいます。JR・地下鉄(私鉄はNG..)の改札を通ると、メールで通知されるものです。途中に乗り換えを挟むので、行き4回・帰り4回のメールが到着します。位置検索をしないぐらいで、状況がわかるのはよいかなと思います。

また、災害時などの連絡用にテレホンカードを持たせています。
公衆電話自体をあまり使わない世代なので、最初は「何これ?」とか言っていました(笑)

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