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ソシャゲ開発からtoBプロダクト開発に転身したデザイナーの話

これはM&Aクラウド アドベントカレンダー2022の7日目の記事です。

こんにちは! M&Aクラウドのデザイナー嶋原です。
2022年もあっという間に過ぎていき、2023年が半分顔を出している時期ですね。
今年は自分にとって大きく環境が変わった一年だったので、アドベントカレンダーのお題「今年の振り返り・来年の抱負」になぞらえつつ、このNoteを書いていきます。


私の今年の大きなトピックは2つ。

・ソーシャルゲーム業界からtoBプラットフォーム業界への転職
・資金調達クラウドのリリース

ソーシャルゲーム業界からの転職

新卒で丸4年働いたソシャゲ開発の会社を卒業し、元々チャレンジしたかったサービス・プロダクト開発のできる業界に転職をしました。

なぜこの業界に身を置きたかったかというと、誰かの何かを救う課題解決のアプローチができるプロダクト開発に興味があったことが大きく、エンタメ業界も夢や希望を与える素晴らしさがあり楽しかったのですが、まだ20代のカードを使えるし・・・とえいや!で飛び込みました。

そんな私が大きく業界・キャリアが変わってまず考え方を変える必要があったのは、『製品を作り込むことに集中する』ではなく、『誰の課題を解決できる製品かを考える』ことでした。

『え?課題解決ってあたりまえじゃない?』と思う方も多いかもしれませんが、エンタメの業界しか知らなかった私にとってこの思考の違いは大きな変化でした。特に私は今までアート(イラストや世界観を作る)領域を担当していたので、いかに製品の品質を上げたり、ユニークさを出しファンになってもらうかが勝負であったことに対し、プロダクトは極端な話、品質は低くてもニーズをとらえその解決ができていればちゃんと結果がついてくる。(もちろん事業ドメインにもよりますし、品質は高い方がいいですが)

なので表層的なUIデザインなどのスキルというよりも、本来のdesignの意味である『設計』することができるかが非常に求められることがわかりました。

例えばワイヤーフレーム(サービスのレイアウトやコンテンツの配置を定めた設計図)を作るにも、まず誰がそのサービスを使うのか?何を解決するために今この画面を作っているのか?を考えた上で設計を進めていきます。これがないとただ感覚で作ったものが出来上がり、お客様の課題を解決するサービスから遠ざかってしまいます。

資金調達クラウドではこの情報設計やデザインの構築をPdMの方達と日々擦り合わせながら、Figmaでプロトタイプを作りステークホルダーからの意見を聞きながらプロダクトの精度を高めていきました。

モックの一部。議論の痕跡(付箋)が貼られています


資金調達クラウドのリリース

そして2022年の11月1日に、資金調達クラウドをリリースしました。
(人生で初めてリリースしたプロダクトなので、感慨深かったです!)

リリース祝いで串揚げパーティが行われました


資金調達クラウドの開発過程を通してさまざまな学びはありましたが、
・できる限り早く
・お客様が求めるものを提供する

ことが特に重要だと学ぶことができました。

後者の、お客様が求めるもの=完璧に作り込まれたものではなく、重要な機能が実装されており、実際にお客様が困っていることが解決できるレベルのものを出すことを指しています。

ここが使いづらい、わかりづらいといったUI/UXの部分はリリース前にも社内メンバーからFBをもらい修正しますが、コアとなる機能を先にリリースし後から研ぎ澄ませていくという進め方が、
3年4年(もしくはもっと)開発に時間をかけて、最高品質の状態でリリースすることが当たり前なゲームとは違っていてとても新鮮でした。

また、実際にサービスを使ってくださっているお客様の声をすぐに聞けることも嬉しかったです。


今回担当したページについて

今回私はデザイナーとして、
・TOPページ
・出資一覧ページ
・詳細ページ
・サービスロゴ
の4つをメインに担当させていただきました。

初めてサービスのデザインをしてみて学びしかなかったのですが、
特に出資一覧ページは、『カード形式にするか』『リスト形式にするか』
非常に議論したポイントでもありました。

左がカード形式、右がリスト形式


既存サービスであるM&Aクラウドでは、カード形式を採用しています。カード形式のメリットとしては、M&Aという一生に何度もない選択をする売り手にとって、買い手の顔や温度感がわかりやすいことがあります。一方、デメリットとしては一覧性が低いため、マッチする企業を探すのに何度もスクロールをする必要がありました。

しかし資金調達クラウドの場合、資金調達は何度か行う場合が多いこと、資金ショートで会社が存続できないなど、より緊急性を伴う場合が多いため、あえて効率的にマッチする企業を探せるリスト型を採用しました。

まだこの判断が良かったのかはヒアリングをしながら検証していく段階ですが、このサービスは誰のどんな課題を解決するものか?ということを意識して、それに基づいて設計をすることは重要だと学びました。


来年の抱負

来年は20代ラストの年。

今年は業界を変えたり、デザイナーとしては今までと全く異なる領域にチャレンジして多くを学べたので、来年はデザイナーという枠を超え、お客様の喜ぶ顔や声で溢れるサービスを作れるように精進していきたいなと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
M&Aクラウドに興味を持った方は、ぜひご応募ください!




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