【現アパレル従業員によるシューズ豆知識】vol.28 「ライニング」

アッパーの裏材のことで、甲、履き口、ベロの裏に貼り合わせるものです。

表側のアッパー素材と組み合わせて考えると共に、足に密着する部分ということを考慮します。

まず、主に伸び止め。ここでも伸縮とサポート両方が備わるように、アッパー素材に合わせて全面に限らず部分的に使用するなど調整します。

あとは履き心地面。例えば写真で言うと、、、
甲にはナイロンタフタ。伸び止め機能がメインで、あとはつるっとして滑らか。
履き口はウレタン系素材。柔らかく立体構造にも沿いやすく、しっとりしてグリップがきく。
ベロにはヌバック素材。足の甲(ソックス)に引っ掛かって、シューレースで縛り上げたときに動かないように。

その他にも、目の詰まったメッシュ素材で吸汗機能を持たせたり。

それから、スポンジを挟むことも多くあります。部位によって厚みや硬度、反発も変えています。
高反発は、弾力がありサポート感。シューレースなどの圧迫軽減などにも使えます。
逆に低反発は押すと形が残るようなやつで、足に沿って優しく包む感じ。
履き口にはほぼ入っていると思いますが、他はあえて使用せず、軽量や素足感覚を重視することもあります。

次回、「ラスト」

※かなりはしょりながらなので、厳密には正確でなくてもご了承くださいませ。。。