【現アパレル従業員によるシューズ豆知識】vol.27 「アッパーその4」

ミッドソールでは相反する衝撃吸収と反発を兼ね備える各ブランドの工夫がありました。アッパーでは伸縮(柔軟)とサポート、フィットになるでしょうか。

またまたアンダーアーマーの場合、というので主なものを超簡単に。

コンプフィット - アパレルで培ったピチピチ(compression fit)を活用。伸縮とサポートの部分を分けて適正素材を採用。

クラッチフィット - 伸縮素材に発泡樹脂プリントでサポートした組み合わせ。プリントはオーゼティックと呼ばれる、縦に伸び縮みすると横も同様という独特な柄で、それ故に伸縮を損なわない構造。(普通はどちらか伸びると逆は縮む)
もっと言うと、柄の細さ太さでサポート度合も調整でき、動きに合わせてアッパーがついてくる(clutch)感覚。

クローン - 伸縮素材を引っ張った状態で縫製してかたちづくる。そうすると最初は痩せていて、それがシワというかたるみに見える。ただ足を通すと伸びてステッチでとまる。もちろん足の動きにも追従し、まさに素足(clone)感覚。

ニット - こちらはアンダーアーマーの独自技術ということではなく、他ブランドでもあるようにニット縫製、ミシンの技術。一気に編んでいく中で糸調子(密度)を変えることにより、柔軟とサポートを部分的に調整。

次回、「ライニング」

※かなりはしょりながらなので、厳密には正確でなくてもご了承くださいませ。。。