【現アパレル従業員によるシューズ豆知識】vol.21 「ミッドソールその1」

簡単に言うとクッション材で、アウトソールとアッパー(甲の部分)の間に入ります。

いろいろパーツを紹介してはいますが、各ブランド一番特徴、独自性を出している部分、といって良いと思います。

クッション材なので衝撃緩和が主目的なのですが、吸収しすぎても次に前に進まないみたいなことになり、相反する反発性も考えないといけないのです。そこで一般的にはEVAという合成樹脂を使うのですが、+何を配合するかって感じになります。基本加える方なので、そしたら重さはどうする、とか出てきます。

そうやって開発された素材を各ブランド打ち出しています。アンダーアーマーの場合、というので超簡単に。

マイクロG - スーパーボールみたいなゴム的要素を入れつつ、軽量で高反発にしたもの。"micro gravity(微重力)"をイメージした弾む感覚。

チャージドクッショニング - 違う種類の要素を一緒に混ぜることで、履く人によって、またはコンディションによって変わる衝撃(charged)の強弱に合わせるように、吸収と反発(cushioning)が変化する。

ホバー - 衝撃緩和に優れた素材を足裏に敷きながら、そこで潰れてしまわないようにネットを張って押し戻すことで高反発を生む。"hovr(浮く)"イメージの快適性と推進力。

ただEVA系に限るものではないので、アウトソールで出てきたナイロン系やウレタン系を加工した技術も最近出てきています。

次回、「ミッドソールその2」

※かなりはしょりながらなので、厳密には正確でなくてもご了承くださいませ。。。