【現アパレル従業員によるシューズ豆知識】vol.25 「アッパーその2」

今回はアッパーのまとめ方。

基本的には、平面のパーツを縫製する一般的な手法。
細かくて多数のパーツを縫い合わせるので、サポート性はしっかり。ラスト(靴型)にも沿いやすく、足にきっちりフィットしやすいです。

ただパーツの型や工程が多くなってしまうので、近年は少ないパーツで大部分をカバーし、圧着で繋げたり、補強したりという方法も増えています。
ノーソー(no sew)とか言います。
縫製部分が少ないので、足入れの感じは柔らかく曲げやすい。また軽量にも繋がりやすいです。こちらはパーツがあまり分かれていない分、屈曲の中でシワが出やすく、それが当たりに感じてしまうことも中にはあるかもしれません。

さらに最近ではニットでブーティ構造も出てきました。
立体的に編み、ベロ部分も一緒にかたちづくる、極端に言うとソックスの履き口にソール貼ったようなやつ。
こうなると天然皮革や人工皮革でなく、糸です。履き心地にストレスが少ないように、動きやすいように。耐久性はフィルムコーティング(圧着)で補うことが多いですかね。
あとは、どうしても生産性が落ちてきます。。。

次回、「アッパーその3」

※かなりはしょりながらなので、厳密には正確でなくてもご了承くださいませ。。。