【現アパレル従業員によるシューズ豆知識】vol.30 「次の技術」

"最新"と言うと表には出ない(出せない)ものなので、ちらほら出てきている"次の"技術。

3Dプリンタの活用

一番の特徴は、これまでの射出成型などでは表現できなかった自由なデザインが可能。写真の赤い部分、入り組んだり空洞があったり、なんてのは3Dプリンタならでは。
新たなアプローチが可能に、と考えられてますが、実際は対象素材がまだまだ限られていて、金属3Dすらあるのですが、現時点でシューズには充分と言えず…

なので現実的には、開発段階のイメージサンプルとスケジュール短縮、しいて言えばカスタムラストとかどうだろ。一定数以上の生産では時間がむしろかかってしまうので、限定くらいがちょうど良い。

あとは工場自動化、なんてのも考えられていますね。

以前にちらっと書いたように、工程が非常に多く、人の手が随所に加わるので結構難しそう。
まったく同じものを大量生産、例えばソールも貼り合わせではなく、射出や圧着のような型にはめて直接アッパーにくっつけちゃう、みたいにシステムに合わせた手法が確立できればいけそう…

(アッパーとソールの接合は数種類方法があり、基本貼り合わせ(セメント製法)で説明しましたが、射出や圧着なども既にある製法ではあります)

その莫大な設備投資に見合う足数や回転があるか。もし整えば定番のカラーカスタムくらいまでのものは回せるだろうし、ほぼ休みなく動くのですぐにお届けできそう。

どっかしらでエラー出たら全部止まって大変(笑)
でも僕の乏しい想像をはるかに超える技術が出てくるでしょう!

次回、「品質」

※かなりはしょりながらなので、厳密には正確でなくてもご了承くださいませ。。。