【現アパレル従業員によるシューズ豆知識】vol.31 「品質」

安全靴に限らず、試験は実施しているものです。

資材単体でも、パーツにしたときでも、製品にしたときでも、生産中も定期的に…
機材などを用いて推奨される様々な基準と照らし合わせます。

かつ、やっぱり使ってみてなんぼなので、着用試験も行います。対象者や対象の環境を想定することで、物性的な面だけでなく機能的な面も合わせて確認します。

生産ラインの最後に箱詰めするときには1足ずつぐるりと見ますが、その後に再度検品も通します。それでもサイズ違いや汚れなどがそのまま出てしまうのも0ではありません。何万足からランダムにいくつかピックする抜き取りが一般的だからです。
ただ、大事故に繋がるような金属の異物混入などは、全数X線のような検査にかけているので0に近いはずです。

ブランド担当者、工場担当者だけでなく、専門の第三者が検品に入ることでリスクも減らしています。

剥離などのパッと見表れない不良、移染などの移動中の環境変化などによる不良、あとは、金具のサビ、特に白いエナメルの黄変、ウレタン系の加水分解といった使用によるものや経年劣化など、どうしても起こってしまうものは正直あります…

普段、取扱説明書なんて目を通さないくせに都合良いですが、そのあたりやちょっとした使用上の注意、お手入れなど大まかに記載はありますので、一度さらっと見て頂けると幸いです(笑)

次回、「用具規定」

※かなりはしょりながらなので、厳密には正確でなくてもご了承くださいませ。。。