リハビリのこと

 2020年5月に開頭による覚醒下手術を行いました。その後のリハビリについて私がどんなことをしたのかを書きたいと思います。
私の場合は、腫瘍が言語野という言語を司るところを浸食していた為、失語症と高次脳機能障害という症状が出ました。失語症については、頭では理解できているのですが、言葉にすること(発語)が難しいといった症状でした。高次脳機能障害は、人によって症状が様々みたいで、私の場合は段取りが悪くなったり、集中力が持続しなかったりという感じでした。
 
 手術後、生存確認や手術お疲れ様というねぎらいの連絡がかなり入っていたのですが、LINEを返すことも困難で予測変換に頼って返すほどでした😅
そして、何よりも困ったのが電話!!!
病状の説明もできず(というか、まず話せない)かかってきた電話に対してやむを得ず切ってました😭
これだけで、当初どのくらいの症状だったかを理解いただけたと思います。
ここからが、本題のリハビリについてです。

 言語療法は、術後3~4日くらいでリハビリを行いました。まずは見たものの名前を答える練習をしました。
えんぴつ、ものさし、かがみ…等。
他には、先生の後に続いて読むリハビリや写真を見てその人の状況を説明したり、動物や野菜などの名前を覚えてるだけ答えたり等「話す」ことに関するリハビリがかなり多く、術前は全く疲れなかったリハビリも、術後はかなり疲れたという記憶があります…😭コロナの影響で2日に1回しかリハビリが出来ず、余った時間は、家族と今日の出来事を話したり、失語症のためのドリルを買って取り組んでました✊
他にも、新聞を読んでその感想を考えたり、要約したり、先生が簡単な問題を出して答えたり様々なリハビリを行いました。
 
 作業療法も同様に3~4日くらいからリハビリを行い。職場復帰に向けてキーボードを打つリハビリや絵を見て、その形になるように早くブロックを並べる練習や、ブロックを移動する練習を時間を図って行いました。段取り力をつけるために、地図を見て最短で行けるルートを考えたり等、私独自のカリキュラムで対応していただきました🙇‍♂️普段の生活では、料理をしたりして段取り力を養いました。

 体が動けるようになってからは、理学療法的なリハビリを開始しました。(だいたい術後10日くらい)
病院内をぐるぐる歩き回ったり、階段ダッシュ、体幹トレ、チューブトレ、スクワット等、チームの皆に遅れを取らないようにできる範囲のギリギリをやってました…😅
チームに合流してから復帰が早かったのも、リハビリをめげずに頑張ったからだと思います。

術前の知能検査

術後は、この時よりも15点くらい悪くなりました…😭

次は、職場復帰から野球復帰について書きたいと思います。(気が向いたら…)