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息子と抱き合って泣いた話(今日は自分のための記録)

「上手にできなかったから。」と言って、泣きながらこのお面をゴミ箱に捨てた息子。

今日は朝からたくさんいろんなことをしたからなのか、息子も私も疲れてしまって、夕方からお互いに気持ちはうまく通じ合わず、二人してイライラ。

息子は私が夕飯を準備している間に、ハサミと紙を取り出してお面を作り始めた。
「うまくまるが描けない。」と言うから、丸いものをなぞる方法を教えてあげたんだけど、4歳の彼には難しかった。
「うまく描けへん!」と泣き出す。
私、お風呂掃除もしたい。。。
泣いてる息子をほっておく。
何か言ってるんだけど、泣いているからよくわからない。

それでもお面作りを続けて、目のところを切り抜く。
しょうがないんだけど、目のところは外からハサミを入れないとくりぬけない。
大人ならうまくやる方法を知ってるけど、息子はその方法しか浮かばない。
そして「切れちゃったー」とまた泣く。
「セロテープ」と言って、セロテープを渡してもうまくきれない。
そしてまた「うまく切れないー」と泣く。

「お腹がすいた」と言うから先にご飯を食べた。
ご飯の後、朝は上手くいった後ろ回りが上手くできなくて「上手くできないー」と泣き出す。

そして泣いたままさっきのお面を「これ上手くできなかったから」とゴミ箱の前に行く息子。
そのお面を捨てるか捨てないかで悩んでいる。

声をかけるけど「目のところが切れっちゃったからー」と泣いて、結局それをゴミ箱に入れる。

ずーっとずーっと泣いてる息子を抱っこして話をする。

失敗するのは、難しいことをしようとトライしたから。
挑戦しなければ失敗もしないと言うこと。
自分でやることも大事だけど、「これ難しいな」と思ったら、お母さんに助けを求めてもいいと言うこと。
「うん、うん」とうなづいていたけど、膝から降りてテーブルの下に潜ったらまた泣き出した。

そして、テーブルの下でまた話してるうちに、ひょっとしたら息子の「手伝って」と言う気持ちも出せない状況を私が作ってたのかもしれないと思ったら、私まで泣けてきた。

母も泣く。

二人でHugしたままなく。

時々私の頭を撫でる息子。

落ち着いた後、私は食器を洗い始めた。

息子はいつの間にか眠っていた。
「お風呂入ろうか?」の問いにかろうじてうなづき、服を脱がせるところまでは成功。
結局、眠ってしまった息子を抱え私はお風呂へ入る。

息子をあぐら座の中に寝かせ、体と頭を洗って、ちょっと起こしてぶくぶくぺっだけさせた。

そんなことをしてる間にまだこの子が赤ちゃんだった時のことを思い出した。
先に全部洗ってあげて、お風呂から出す。
自分は濡れたまま冬は寒い中、先に服を着せてあげてあったかくしてあげて。
その後、お風呂のドアを開けたまま様子を見ながら急いで頭と体を洗って。
そんな日々だったなぁって思って。

寝顔を見てあの頃と全然変わってない顔してるなぁって思って。

そして、また1人泣いて。

今日はたくさん色んなとこ行って、色んなことしたから疲れちゃったんだよね。

息子をベッドに寝かせた後、そっとゴミ箱からお面を取り出す。
母はどうしても、これを捨てることはできないよ。

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