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ヘアスプレー 大千穐楽

先日、ヘアスプレー の名古屋公演に行った。
ずっとずっと楽しみにしていた公演だったので、当日の朝からワクワクが止まらなかった。


公演中の音楽

Goodmorning Boltimore

始めのGoodmorning Boltimoreが始まると、ついに始まるんだということが実感させられて、鳥肌と感極まる涙が出そうになった。
また、アンサンブルの人たちの歌声も合わさり、みんなで一つになっている感じがたまらなく好きだった。

Nicest Kids in Town

Nicest Kids in Townでは、キャストの方達のダンスに圧倒されて、あまりの力強さとエネルギーに目が奪われた。私も高校生に戻されてしまったのではないかというそんな感じになった。

You can't stop the beat

あの冒頭の音楽が流れた時には、体のうちの奥底から愛おしさが溢れてくるような感情と、大好きなものを実際に目にしてその音楽と歌とダンスを目の当たりにできる喜びとこれを私は待ちわびていたんだという感情が合わさって感極まってまた泣いた。
トレイシーやリンクたちが全身全霊で自分たちのエネルギーや魂をこれでもかというくらい歌とダンスにぶつけているようなパフォーマンスで、それがビシビシ伝わってくるように感じて、「なんという力強さなんだ」と心が震えた。
このヘアスプレーという作品への「あ〜好きぃ〜」が弾けた。


キャストの方達

エドナ

今回の大千穐楽で一番目を引かれたのは、山口祐一郎さん演じるエドナだった。
何がすごかったのか言語化をすることが私にはできないけれど、目を奪われてしまうから不思議でした。
Timeless to meが忘れられない。歌声もあの空間のことも多分今後も忘れられない。

ペニー

ペニーは少し抜けてて可愛い女の子だと思っていたけれど、歌とダンスが始まれば、すごくカッコよくて、いきなり大人になった女の子に見えて、ペニー大好きだー!!という気持ちになった。
Without Loveの歌が私はとても好きなので、シーウィードと2人で歌っている場面は興奮止まらないと行ったところでした。

アンバー

私はグリースぶりのめいめいだったのですが、グリースの時とは本当に違う人物で、可愛くもあり、意地悪でもあるけれどその歌とダンスには「この子は何なんだ!」と思わせられるような魅力と確実に人の心に突き刺すものを持っていて、一瞬の間にこんなにも魅了させられるのかと呆気に取られる想いでした。
舞台上にいると、目を惹きつけられるのはもちろんだけれど、自分が舞台の中心にいる場面ではないときには、ふっと存在感が消えるというかスイッチが切れたように周りと同化していて、めいめいの魅力が底しれなくて、もっともっと見て見たいという気持ちです。

リンク

リンクのIt takes twoが本当にカッコよかった。
歌の歌い方や技術のことに関しては全く知識がない人間なのですが、リンクの歌い方にはすごく色気があって、あの瞬間は世界中の誰よりもかっこいい高校生の男の子だったと思う。
これはボルティモアの女の子たちやトレイシーが夢中になってしまうのは納得です。
ダンスも動きもキレッキレでイカしているのに、トレイシーの前では好きな女の子にひたすら夢中になっているただの男子高校生になっていて、それが可愛くて仕方なかった。
あのリンクは愛おしいが集まっていて、大好きになってしまいました。

トレイシー

I can hear the bells のリプライズの時に双眼鏡でトレイシーを見ると、目にいっぱいの涙を受かべて歌っている様子が見えて、渡辺直美さんが日本初演のヘアスプレー でトレイシーを演じてくれて本当によかったなとその瞬間にその思いが溢れてきて、安心すると同時に、その演技や歌に目と心が奪われてやっぱり泣いてしまいました。


カーテンコール

最後のカーテンコールにみんなでYou can't stop the beatを歌っていたのですが、その時にトレイシーが泣きながら登場していて、それを見てたら感極まってしまってまた泣いた。
これが観れることはもうないんだんな、最後なんだなという気持ちとともに、無事千秋楽を迎えられたことにも私まで嬉しくなってしまったのかもしれない。
渡辺直美さんの最後の言葉は、自分が無事ミュージカルをおえられたことに対する言葉ではなく、ミュージカルを観にきた人・楽しみにしていた人・そのミュージカルのファンの方達に届けようとする言葉に感じて、それがすごく私は嬉しく感じ、本当にこのキャストの方達のミュージカルが上演されてそれを見ることができて、よかったなと心から思った。渡辺直美さんのトレイシーを見ることができて本当に幸せです。
最後袖にはけていく時のリンクとトレイシーがすごくいい感じで、こんなにも愛で溢れているカンパニーでヘアスプレーを見ることができて本当によかった。ヘアスプレーという作品だけでなく日本初演のヘアスプレーもあのキャストの方達も全部が愛で溢れているようで、本当に大好きです。

作品

ヘアスプレー の映画が好きな理由として、一番に挙げられるのが、テーマとして掲げられているものが直接的にどーんとやってくるのではなく、ミュージカルや映画を何度も見るたびに、何度も思い出すたびにチクチクと私の心に突き刺さってくるところが好きなんだと思います。
1回目に観た時には何気ないセリフだと思っていたことが2回目観た時には違う意味の言葉に変わっているように聞こえるなと思った。
これが社会のテーマだと目の前に突きつけられるのではなく、ちょっとずつじわじわと確実にその問題に対して自ら考えるよう働きかけられているような感じがして、しっかり考えることができるなっていう感じです。
小学生の頃に勉強しなさいと両親に言われても全く勉強をしなかったのに、大人になってから自分の教養のなさや知識・経験不足を痛感してもう一度学び直すのと同じ感覚なのですが、私もしかしてわけわからないこと行っている、、、、、?

最後に

心待ちにしていたミュージカルだった分、本当に楽しく心震え、心も楽しいと声を挙げそうな感じがします。
キャストの方達にこれが私たち・俺たちのヘアスプレー だと突きつけられて、思いっきり全身を殴られているようで、それが心地よかったし、本当に楽しくて大好きだった。
あの圧倒的なパフォーマンスを見せつけられ、それに私は魅せられて、私はこういうのが好きなんだなと幸せな気持ちでいっぱいになった。
もしもう一度ヘアスプレー が日本で上演されることになったら、同じキャストでももちろん観にいくし、キャストが変わっても私は絶対に観にいくだろうなと思います。
そしていつかはブロードウェイに自分の目で見に行けたらいいなと思っている作品です。
見ることができて、本当に幸せでいっぱいでした。

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