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大切なものに気づけなくなるサラリーマン
20年来の韓国の親友から、
カカオトークで連絡があった。
とても久しぶりだった。
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僕がメンタルで調子が悪い時も、
何回も連絡をくれたけれど、返信すらできなかった。
そんな彼からの連絡でした。
もともとサラリーマン時代に、
韓国のある会社とのビジネスで彼とは知り合いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1715565784454-kd0PrcqNg0.jpg?width=1200)
その後、彼は退職して、
一度は疎遠になっていた彼が、
個人で輸出商社を立ち上げていたんです。
何度も僕に商品の売り込み電話をかけてきました。
英語で話すのが苦手だった僕は、
電話に出るのが嫌で、
面倒なぁ、何を言っているのか、
はっきりわからない僕なんかに、
なんで何回もかけてくるんだろう。
だから、居留守を使ったこともありました。
罪悪感を感じならがらも、
もう勘弁してほしいと、よく思っていました。
その友人からすると、
こちらは、売り込まれる側、
彼は、売り込む側、
僕は、自分が有利であるが故に、
英語が話せないという言い訳をして、
そんな失礼な態度をとっていたのだと思います。
そのうち、罪悪感というか、
申し訳ないという気持ちが湧いてきました。
思い切って、英会話教室に行くことにしました。
それからというもの、
彼が僕に視野を広げさせてくれました。
下手くそな英語でのやりとり。
それでも、心の底から、相手が何を言いたいのかを
感じとろうとし合う会話。
![](https://assets.st-note.com/img/1715565813046-N6DqeHu93N.jpg?width=1200)
そのうち、上司からのプレッシャーで毎日参っていることを話すと、
僕が会社の中でなんと言われていようが、
そして、彼からの仕入れが、
多かろうが、少なかろうが、
いつも僕を心配して連絡をくれました。
それでも、生き方の一つの、
いや、サラリーマンにありがちな損得勘定。
それのみで動いていた僕の本心は、
僕が、彼にとってのビジネスのキーパーソンだから、
気を使っていると思い続けていました。
でもね、
僕がメンタルで体調を崩して、なんの連絡もできずに、
急に休職したあとも、変わらず連絡をくれたんです。
しかも、返事ができなかった3ヶ月の間、
諦めずに何度も何度もメッセージをくれました。
そして、やっと気づけたんです。
彼は、本当の友人なんだ。
損得勘定抜きの友人が、
こんなに近くにいるのではないか。
目線を変える
僕が退職したあとも、
変わらず連絡をくれます。
ちゃんと運動しているか?
俺は週3回、ランニングと筋トレしているよ
心と身体の健康が一番大切だよ
そう言うくせに、いつも
近い内にソウルで一緒に飲もうや。
そう言って笑います。
![](https://assets.st-note.com/img/1715565742871-g6TfS5scUP.jpg?width=1200)
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