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King Gnuを詠んだ歌(自作の短歌)

2023年7月号の『塔』にKing Gnuを詠んだ歌が掲載されました。King Gnuのこととはわからないように詠んでいます。5首目のものは、King Gnuの音楽や動画にどっぷりと浸かった後に空が見えたときの現実にもどる感覚を詠んでいます。

イヤホンで好きな人らの声をきく数年前に収められたる
何回も再生してるたましいも収められてる気がする動画
声は音、音は叫びになりながら重なりながら胸で鳴ってる
魂の叫びのようなギターの音(ね) 吾のなかにも叫びがあった
あぁそうか、空はいつでもあったんだカーテン開けてベランダに出た

『塔』2023年7月号,p.182

今、振り返ると、一首目の歌は、
イヤホンで好きな人らの声をきく数年前に収められたるを
と、結句に「を」をつけた方が調子が整っていいかなと思いました。
二首目にも結句に「を」が必要だと思いました。

2024年6月号の『塔』には、King Gnuのライブに行った時のことを詠んだものが掲載されました。

この道は今日と明日はキングヌーファンが流れる血液のごと
歓声と地ひびきのする会場に身をおく吾に心地よさあり
隣席の見知らぬ人と交わしたる言葉そのまま思い出になる

『塔』2024年6月号,p.145



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