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城定秀夫監督「銀平町シネマブルース」挫折した映画監督の復活の物語は泣ける。

城定秀夫監督「銀平町シネマブルース」(2023年)は挫折した若手映画監督の復活の物語。かなり泣けた。
盟友の助監督の自殺にショックを受けて映画創りを止めた小出恵介が故郷に戻って、かつて通った映画館でいろんな人々と出会い、やる気を取り戻す。未編集だった最後の作品を完成させ、その映画館の60周年記念イベントとして上映して立ち直る。離婚した妻、愛娘との再会、亡き助監督の母親宅への弔問、その映画館に出入りする人々との交流などのシーンが心に沁みた。

映画館主の吹越満が実にうまい。元妻のほな・いこかが素敵すぎ、小出が復縁できないのがかわいそう。助監督の母片岡礼子もまた素敵。その他藤田朋子、浅田美代子、渡辺裕之、中島歩らが軽い役なのにずらりでていて楽しめる。

城定監督は「アルプススタンドのはしの方」しか見てなかったがいいなぁ。他の作品も是非見たい。