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エースについて。主に読売ジャイアンツ菅野投手を眺めながら。

野球におけるエースいろいろ

絶対的エース、エース級、左のエース、うちのエースetc. 小学校からプロ野球、草野球まで野球に親しむ人が使うことが多い言葉、エース。語源は諸説ある模様。

エースに関するnoteも色々な方が綴っています(今回は野球記事で調べることが出来た分だけ紹介させてください。中華料理とかもありました)。

エースの仕事は、たとえ調子が悪くて試合が壊れそうになっても、自分自身が諦めないことで空気をひっぱっていくことにある。
どんな人も常に勝ち続けられるわけではないからこそ、調子が悪く不安に苛まれたときでも自分たちの勝利を疑うことなくマウンドに立ち続ける姿勢がエースをエースたらしめているのではないかと思うのだ。
いろんな選手がいる。エースと呼ばれる選手には、その選手の苦悩がある。チームの顔と呼ばれる選手には、その選手のプレッシャーがある。そして「自分の立場はわかっているので」と口にする選手には、その選手の抱えるものが、ある。ドラフト上位の選手にはその選手なりに、他球団から来た選手にはまたその選手なりに、あらるものを抱えながら、そこに立つ。

菅野智之投手

2020年8月21日現在(読売ジャイアンツ50試合消化)

9試合登板  8勝0敗  61奪三振  65 2/3 投球回
奪三振率 8.36 3完投 被打率.181 防御率 1.51

主な数字を挙げてみました。ここまで、「菅野はジャイアンツのエース」と書いて、賛成より反対が多くなるということは考えにくいと思います。

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 現在ジャイアンツは、120試合のうち、50試合を消化しました。菅野投手がこの後8連敗してシーズンを終えたとしたら、「菅野はジャイアンツのエース」といえるでしょうか。ジャイアンツが優勝出来なかった場合、「菅野が後半戦勝てなかったから」を理由の1つにする人はいるかもしれません。

 私は、今年に関しては大怪我がない限り菅野投手がジャイアンツのエース、と言いたいと思います。本人が自分の仕事(1、勝利 2、長いイニングを投げる)を自覚していること、首脳陣やチームメイトから信頼されていることを考えると、今後8連敗したとしても(ということは8試合以上登板することになります。)、エースの座は揺るがないと考えるからです。

菅野投手が投げる試合の日、チームメイトが落とせない試合だと考えるのか、菅野投手で負けた試合の次の試合、チームメイトが今日は負けられないと考えるのか。

 菅野投手が負けた後の次の登板日、チームメイトが今度は勝ちを付けたいと考えるのか、私生活の姿勢と野球での実績、チームの流れを作ることが出来る選手がエースと呼ばれるのだと思います。


内海哲也投手

内海哲也投手がエースと呼ばれた理由が分かる気がします。

エースの立場にいながら気軽に若手を食事に誘ったり、自主トレーニングに連れて行ったりしていた。そして選手の体のケアをするトレーナーから聞いた話が忘れられない。
トレーナー
「裏方として仕事をしていると応援したいと思える選手がいるんです。見えない所でも私たちに気を使ってくれる選手です。そう思える選手は不思議と活躍します。内海投手は応援したいと思える選手です」


トレーナーや打撃投手は、裏方として色々な選手の色々なところをみていると思います。慣れ合いでもなく、威張るでもなく、応援されること。出来そうで難しい。エースと呼ばれる人はやっぱり凄い(ただし、特に高校野球、中学野球でエースだから、という理由で連投させたりする文化は今後通じなくなってきます)。