あいさつできない日本のオトナたち(1)

これは,私の知人から聞いた話です。

#ハローワーク#求職活動 中の知人が会社訪問に行ったところ,求人者たる会社側の人間が出合い頭にあいさつをせず,かつ,自分の名前も名乗らなかったそうです。

あいさつしなかったことと自分の名前を名乗らなかったことに,私はいたく驚きました。しかし,名前を名乗らない人は,それほど珍しくないようです。

「名前を名乗る」大したことでないかもしれませんが,実はこれはあいさつと同じことです。言い換えますと,名前を名乗らない=あいさつを拒否するということと,同じ意味です。さらに申し上げますと,「あいさつのできない人」と言い換えることができると思います。

あいさつは対人関係の基本ですが,自分の名前を名乗らないということは結局対人関係を構築しようという意思がない又は相手を受け入れようとする意思がないと言えましょう。

当然のことですが,その組織に対する印象も悪いです。結局,その組織においては,「最低限のことすらできていない」ということを顕著に裏付けているからです。

子どもでもあいさつできるにもかかわらず,あいさつのできない,困ったオトナがもっともらしい言説をまき散らしつつ,傍若無人にふるまっている。こんなありさまで,まともな子どもが育つはずがありません。子どもは,オトナ(親)の鑑なのですから。

なお,最近店舗スタッフ等がストーカー被害に遭う等との理由で名札の名前をイニシャル表示にし,又は名字のみをひらがなで表記する等の対応がとられることがありますが,仮にそのようなことを懸念するのであればあらかじめその旨を周知しておく必要があります。しかし,今回の話の場合,不特定多数の者が出入りする場面ではなく,個別対応の場面です。したがって,必ずしもその必要はないと思われます。個別対応においてそのような懸念が想定されるのであれば,別の方にお願いするか,そもそも対応自体をやめるべきだと思います。

名前を呼び合うことは,親近感を生じさせるという効果があります。他方で,店舗等は,スタッフが #カスタマーハラスメント 等の被害に遭わないよう配慮する義務を負っています。この折り合いの付け方は大変難しいですが,そのなかで節度ある対応を取ることが必要とされているのかもしれません。

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