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いいことなんて一つもない

私は、小学3〜4年生の頃いじめにあっていました。
今でも時々夢に出てきて、当時の辛かったことを思い出します。

私は同級生の男の子二人にいじめられていたのですが、先生にも親にも言わず耐えていました。
誰かに話したらいじめがもっと酷くなると思っていましたし、その頃の私は大人をあまり信用していなかったので、誰かに相談するという発想がそもそも無かったように思います。

はじめは少しちょっかいを出される程度だったのが、上靴が無くなり、教科書はゴミ箱の中へ。
授業中 背中から服の中に虫を入れられたり、椅子の上が画鋲だらけになっていたり。
廊下を歩いているときに後ろからジャージのズボンを下ろされたり、トイレに閉じ込められたり…
だんだんといじめはエスカレートしていきました。

私がいじめられていることに気付いている子もいたようですが、助けてくれる子はいませんでした。
みんな巻き込まれるのは嫌だろうし、いじめられている子を助けようとすることはてとても勇気がいることだと思います。

ある日いじめっ子たちからイタズラ電話が何度もかかってきて、不審に思った親から問い詰められていじめがバレてしまいます。

いじめを知った親は担任の先生に連絡。
その後どんなことをされたのか親に聞かれ、夜中でとても眠かったことを覚えています。

次の日の放課後、私といじめっ子たちは職員室に呼ばれました。
先生は私に言いました。

「いじめられるほうにも原因があるんやで、わかった?」

何を言われているのか意味が分かりませんでしたが、いじめっ子たちと握手をさせられその日は帰りました。

次の日からもいじめは続きました。
毎日当たり前のように学校に行き、何をされても涙一つ流さない私を見ていて面白くなかったのかもしれません。

先生も特に私を気にかけてくれるわけでもなく、親も先生がいじめを解決してくれたと思っていたようで、何も言ってきませんでした。
今思えば、私はよく耐えていたと思います。

4年生の終わり頃、いじめっ子の一人が転校したことによっていじめは終わりました。
もう一人の子は一人では何もできなかったようです。
もちろん二人から謝罪の言葉はありませんでした。

その後は何事も無かったように毎日が過ぎていきました。


私はその二人の顔と名前をしっかりと覚えています。
絶対に忘れないです。

いじめられるほうにも原因があるなんて、大人がそんなこと言ってはいけないです。


いじめても、いじめられてもいいことなんて一つもないです。









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