見出し画像

「リトル・ミス・サンシャイン」がとても好きです。

みなさんの一番好きな映画は何ですか?
今すぐ教えてください。

僕はほとんど槇原敬之なので、何事においても一番を決めるのが苦手でして、元々特別な云々などとのたまっておるわけですが、映画においては「リトル・ミス・サンシャイン」が一番好きな映画です。

そうですね、ネタバレというネタバレはしない所存でございます。

そもそも初めて僕がこの映画を見たのは、2011年8月25日、木曜日のことであります。

なんでそんなに正確に覚えているのさ!
いや、覚えてたわけないでしょ。
以上、「喧嘩腰」の語釈に加えてください。

冗談(上段)はさておき(うまい)、ワタクシ、「午後のロードショー」で見たのが初めてだ、ということだけ覚えておりました。便利な世の中ーー便利な言葉ですねーーですので、インターネットを活用いたしまして、ワタクシ、ズバリ突き止めたわけでございます。
当時、僕は中学生だったようです。
しかし、出会いの多くがそうであるように、僕と「リトル・ミス・サンシャイン」との出会いは、決して印象的なものではありませんでした。
その時、僕がこの映画を見て何を思ったのか、なーんにも覚えておりません。いい映画だ、とすら思っていないのではないでしょうか。当時の僕が好きだったのはジェイソン・ステイサムだったし(トランスポーターだったし)、ニコラス・ケイジでした(ナショナルトレジャーでした)。
ジェイソン・ステイサムやニコラス・ケイジは今も相変わらず格好良いし、素晴らしい俳優だと思います。ただ、映像にあまり動きがない(心の動きに焦点を当てた)映画というものを共感して見られるほど、僕は他人に興味がなかったのでしょう。今もさしてないですが。
ともあれ高校生になり、時間を持て余した僕は、そういやこれ、見たことあるけどどんなんだったけと、再度「リトル・ミス・サンシャイン」を見ることにしたわけです。
そうして、僕はこの映画にどっぷりハマったわけです。もっと言えば、ポール・ダノにどっぷりハマったわけです。
なんか何とも思ってなかった幼なじみが急に可愛く思えてきた、的なエピソードでエロいですね。すみませんね、えへへ。

そんなことはどうでもよくてですね。

どうしてこんなにもこの映画が好きなのだろうかと、よく考えるのですが、果たしてこれだ!という答えにたどりついたことはないので、今回もそんなものありません。
ただ、この映画を見ると、みーんな生きてるんだなと感じます。電車に乗っていて、同乗している数十人がみーんな生きていて、意思を持っているなんて、考えると恐ろしくて仕方がないですが、そこが人生の(?)面白いところでもあるんでしょう。知らんけど。
生きとし生けるもの、皆が意思を持っている。それぞれがそれぞれの思惑で動いている。
当たり前のことなのですが、きっととても大事なことで、それなのに僕はそれ、ついつい忘れてしまうんです。
あと、コメディーとシリアス(?)の塩梅がとっても良くてですね、「涙あり笑いあり」なんてうたい文句よくありますけど、泣けると思ったら笑わせにくるんかい!わろてまうと思ったら泣かせにくるんかい!といった感じでして、とっても飄々とした映画なんです。
僕はそこも好きです。

みんな生きているだの、塩梅だの言って参りましたが、なによりポール・ダノが最高です。もちろんアカデミー賞を受賞したほど評価されているアラン・アーキンの演じるおじいちゃんもイイんですよ。
でも僕はポール・ダノが好きなの。好きってだけじゃダメ?←すみません、ネタバレしますがこれはインパルス。
これから言うことは別にネタバレじゃないと思うから言いますが、ファミレスでポール・ダノ(ドウェイン)がストローの袋飛ばすシーンむちゃくちゃかわいいですよね。アア。
僕はキュートな俳優が大好きで、まあ僕がキュートだと感じるという意味ですが、他に挙げるならトム・ハンクスと松田・龍平です。今後は中黒つけません。

なんでしょう、もうこの映画は僕のバイブルになってしまったんでしょうね。小山田壮平が僕のアイドルになってしまったみたいに。乾貴士がエイバルに出戻りしたみたいに。はい。

適当にこの辺で締めようと思いましたがそういやどんな話かも言ってないじゃない、と。別にいいじゃない、と。はいはい家族の映画です、と。
ええ、僕のミスサンシャインに出会うその時まで、出会ったその時からも、僕はこの映画を愛し続けることでしょう。これは信仰なので、神様さえ、変わらなければ。
グッド・バイ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?